ウェブラボ代表の山浦が、
Web担当者・経営者・起業家に向けて配信するコラム

Webを集客に活用したい人のための
Webサイト・マネジメント術

最新のトピックや実務家ならではの身近なちょっとした疑問に回答しています。

採用とマーケティング

2016.10.18

現在当社は人手不足気味です。

先日2名の中途採用をし、さらに4月から新卒が5名入る予定ですが、彼らをいきなり戦力としては考えられないし、そもそもそれまでどう考えても人手が足りない・・・

そこで、先週から、難易度の低い作業をお願いできる派遣さんを探しています。

クリエーター系の派遣会社に片っ端から問い合わせをし、そのうちの1社と、先週打ち合わせをしました。

打ち合わせでは、何人かの派遣さんのプロフィールを見せてくれましたが、その後はひたすら当社の採用活動について質問してくるんです。

「普段、どこの媒体を使って採用活動をしているんですか?」

「応募はありますか?」

「どんな打ち出し方をしているんですか?」

■そして、こんなことを言うんです。

「いろいろ質問ばかりしてしまって申し訳ございません。
 
とにかく今は、企業からの引き合いはおかげさまで本当に多いのですが、私達の仕入れである人材確保の方が大苦戦していまして・・・

(よこにいる新人の女性営業マンを指差して)こいつなんか、“心が折れそう”だなんて言うんです。
 
 御社は優秀なクリエーターが多いのでどうやっているのか興味があって質問しました。」

確かに、当社のクライアントでも人材確保に苦労している企業が結構多いです。

当社はその面では恵まれているのかもしれません。

■私は採用活動において、同業他社との差別化を結構意識しています。

同業他社は、オフィスがおしゃれなことや給与などが高待遇であることをアピールして、即戦力を狙っている会社が圧倒的に多いです。

でも、そうなると、DeNAとかサイバーエージェントみたいな大手とのガチンコ勝負になるんです。

ですから、当社はその辺をほとんどアピールしていません。

当社のアピールポイントは、

・育てる環境があること

・下請け仕事は無く、お客様に直接感謝される仕事をしていること

・業種業態を絞ってないので、いろんな案件があること

で、

「お客様に感謝される仕事がしたい人、プロフェッショナルになりたい人だけご応募ください」としています。

そうすると、業界経験は無いけど、若くてモチベーションが高い人が応募してくれます。

中には、新卒で入った会社が合わなくて他業界から転身したいという驚くほど高学歴の人もいたりします。

もちろん、育成コストがかかるのですが、1年後、2年後を考えた時に、同業他社をドロップアウトした転職慣れした人より良いと感じることが今まで多かったんです。

■あとは、募集のスケジュールと目標数を決めて、一気に媒体出稿します。

採用活動をすることを決めたら、多少お金がかかっても、できるだけ短期間でやりきるということを意識しています。

無料媒体だけにダラダラ出すということはしません。

なぜなら、ある程度の母数の中から選考したいし、面接なども一気に終わらせたいからです。

先月の秋の採用活動の時も、普段使っている媒体が少しづつ集客力が弱くなっていたので、新たな媒体を開拓したりもしました。

■「採用活動はマーケティングだ」と言われますが、まさにその通りですね。

ターゲット(欲しい人材)を明確化し、競合と差別化したメッセージ(応募者にとってのベネフィット)を作り、必要十分な媒体出稿量(応募者との接点量)を確保する・・・

そのうちのどれかが欠けても、上手く行きません。

山浦 仁

山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役

大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。

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