マルチタスク
2017.07.24
先週、半年に1回の社員面談でした。
会社や同僚がどのような評価をしているか伝えると同時に、抱えている仕事や会社への不満・不安を伝えてもらう言わばガス抜きの場でもあります。
ここぞとばかりに不満をぶちまけてくる社員がいたりして、憂鬱になるときもあるのですが、今回は非常にスムーズに終わり、ホッとしています。
社長の悩みなんて、半分以上が人の悩みだと思うのですが、御社は如何でしょうか?
■今回の面談では、会社への不満などが無い代わりに、もっと上手く仕事をまわすにはどうすれば良いか、という相談が多かったです。
私たちの仕事は、マルチタスクが基本です。
当社には主にディレクタ
ー、デザイナー、プログラマーという職種の人間がいますが、どの職種も常に複数の案件を抱えています。
特にディレクターは、自分だけではなく、プロジェクトに関わるチームメンバーのスケジュールも管理しています。
いろんなことが同時進行していくので、頭がパンクしやすいのです。
■では、いくつもの案件を上手くさばいているディレクターが、聖徳太子のように同時にいくつものことをこなせる特殊能力を持っているのかというと、、、違いますよね。
マルチタスクなんて言いますけど、そもそも人間なんて、同時には1つのことしかできません。
ベテランも新人も同じ人間である以上、それは変わりません。
あのドラッカー先生だって、『プロフェッショナルの条件』という本でこんなことを言っています。
「成果をあげるための秘訣を1つだけあげるならば、それは集中である。
成果をあげる人は、もっとも重要なことから始め、しかも、一度に1つのことしかしない。」
「一度に一つのことを行うことによってのみ、早く仕事ができる。
時間と労力と資源を集中するほど、実際にやれる仕事の数は多くなる。」
■仕事ができる人は、仕事を分解し、優先順位と段取りを決めて、粛々と処理していきます。
仕事ができない人は、目の前に積み上がった仕事の量を見て、それらを同時に処理しようとしてできない自分にパニックになります。
昔から「仕事は、段取り8割、作業2割」なんて言います。
段取りが悪いと、仕事が後手後手になりどんどん仕事が増えていく。
結局、仕事に入る前の“準備”がとても大事ということです。
それは、SNSやプロジェクト管理ツールのようなものがどんなに発達しても変わりません。
電車の行き帰りでスマホゲームをしてる時間があったら、その日や次の日の段取りを何かにメモするだけで、劇的に仕事が変わると思うんですけどね、、、
オッサンの小言は若者に届くのでしょうか・・・(^^;
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山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。