サービス改善のヒントを得る最良の方法
2016.01.26
一昨日の23日(土)に、「10年使えるSEOスキルを2時間でマスターする勉強会」を行いました。
少し天気が心配だったのですが、大崩れすることなく、おかげさまで予定通り満席状態でスタート。
最初2時間は私の方で講義をして、残りの約1時間を質疑応答という形式で行いました。
今回の勉強会は、どうしても、HTMLタグなどの細かい技術的な部分にも触れなければならないので理解してもらえるか不安だったのです。
自宅に帰って、恐る恐るアンケートを見ていくと、、、
分かりにくかったとか、難しかったという声を覚悟したのですが、
ほぼ全員が「勉強になった」という声を書いてくださっていて、少しホッとしました(^^;
■実は、アンケート用紙には、勉強会の感想欄だけでなく、
もう一つ、
山浦や当社に対する今後の要望を書く欄も設けていました。
その欄には、
「上級編もやって欲しい」
「お金を払ってても自社に合わせた個別のコンサルティングを受けたい」
といった声が書かれていました。
上級編や個別コンサルは、何となく「やったらニーズあるかなぁ」等と頭の中で考えることはありましたが、こうやってあらためて書いてもらうと真剣に検討したくなります。
たぶん、アンケート用紙にこの項目欄が無かったら、出てこなかった声です。
懇親会でも、もっとこんなツールが欲しいといったお話も聞くことができました。
■私たちの仕事は、制作時は頻繁にお客さんと会いますが、Webサイト立ち上げ後は、なかなかお客さんと会う機会がありません。
このような勉強会やお客様インタビューをするたびに、いつも“もっとお客さんとコミュニケーションをとらなければ”と思うのです。
自社のサービスを改善する・拡充するというような時は、なおさら“お客さんに聞く”ということが大切です。
■ちなみに“お客さんに聞く”ということは、起業前でまだお客さんがいない人でもできるんですよ。
だいぶ昔の話ですが、某大手コミュニティサイトの新規立ち上げプロジェクトに関わっていた時の話です。
参入しようとしていたそのジャンルには、既に成功している先行サイトがありました。
でも何とかそのサイトよりも良いものにしてユーザーを獲得していく必要があります。
そこで、競合サイトのコミュニティに潜入して仲良くなったユーザーさんに、インタビューをしたことがあります。
・サイトを使うようになったきっかけは?
・どんなところに満足している?
・逆に不満なところは?
・どんなサイトだったらそっちに乗り換える?
etc…
そこから得られたアイデアを取り入れ、良いスタートを切ることができ、浮き沈みの激しいジャンルでありながら10年近く経った今でも、そのサイトは続いています。
■商品・サービスを改善したり新たに商品・サービスを拡充したりする時、または、自社の商品・サービスについてWebサイトやカタログなどの文章を書く時、“お客さんに聞く”というプロセスは欠かせません。
にも関わらず、やはり一手間かかるので端折ってしまいがちです。
パソコンの前に座っている時間が長くなればなるほど億劫になります。
ですが、“お客さんに聞く”ことで、机上で考えているだけでは得られない、たくさんのヒントが得られると思うのです。
関連記事こちらの記事も合わせてどうぞ。
山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。