代表者プロフィール
2017.09.07
毎朝、読むのを日課にしていた日経新聞最終面(いわゆる裏一面)の連載小説『琥珀の夢』が、一昨日終わってしまいました。
毎朝の楽しみが1つ減ってしまい残念です。
きっと読んでいた方も多いと思うのですが、『琥珀の夢』は昨年7月から始まった伊集院静氏の連載小説で、サントリーを創業した鳥井信治郎氏の物語です。
細かなセリフとかはもちろんフィクションだと思うのですが、鳥井信治郎氏が幼少から亡くなるまで、どんな環境で育ったのか、どんな恋愛をしたのか、丁稚時代から寿屋創業、ウィスキー事業成功まで、どんな障害を乗り越えてきたのかを描いています。
■一代で大会社を作った創業者の話はやっぱり面白いですね。
私は、SONYやHONDA、Appleなどは創業者のファンで、その創業者の理念が製品に息づいている気がして、家電などが必要な時は、意識して選びますけど、サントリーって今まで私の中ではそういうメーカーじゃなかったんですね。
でも、この『琥珀の夢』を読み始めてからビールを買う時は「プレモル」を選んでしまっている自分がいます。
アサヒビールやサッポロの創業者ストーリーを読んだら、そっちもファンになってしまうのかもしれないですが(^^;
■同じく日経新聞の最終面に、私の履歴書という、著名人の生い立ちから現在に至る自伝の連載コーナーがあるのですが、そこにもたまに創業者が登場します。
以前、ニトリ創業者の似鳥昭雄氏が取り上げられていて、やはり同じような感情が湧きました。
ベストセラーになり映画化もされた『海賊と呼ばれた男』を読んだ時も出光も好きになりました。
昭和シェルとの合併のニュースも、小説を読んだ人とそうでない人ではニュースの見方がだいぶ異なってくると思います。
■創業者になる人というのは、幼少時から普通とはちょっと変わっている人が多いですし、創業すると、山あり谷あり、いろんなことが起きますから、どんなフィクションの物語よりも面白かったりします。
仕事で、Webサイトの競合分析なんかをしていると、たまに創業者プロフィールをWebサイトに掲載している企業を見かけますが、読み入ってしまいますね。
連載小説のように長くなくても、1ページぐらいのものでも、創業者の人柄や会社のフィロソフィーが伝わり、読むと「いい会社だなぁ」なんて思ってしまいます。
当社のクライアントでも、創業者プロフィールを公開している会社がいくつかあります。
自分のことをここまで公開するのはとても勇気のいることだと思いますが、読む前と後では、だいぶ会社に対する印象が変わりますよね。
特に代表者のブランディングが大切な士業や個人事業にとって、お客さんにファンになってもらう、安心してもらうための有効なコンテンツになりえるのではないでしょうか。
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山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。