ウェブラボ代表の山浦が、
Web担当者・経営者・起業家に向けて配信するコラム

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Webサイト・マネジメント術

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弱者の兵法

2020.02.17

弱者の兵法

■先週11日、ノムさんこと、野村克也氏が亡くなりました。

 

通算本塁打数、通算打点数、通算安打数、出場試合数が全て歴代2位、通算打席数と通算犠打数は歴代1位、しかもキャッチャーという重労働のポジションで、一時期は監督も兼任しての成績ですから、とてつもない記録です。ノムさんはその偉大な現役生活を、西武ライオンズで終わらせました。

 

ライオンズが福岡から実家の近くに移転してから(実家は東大和市という所沢の隣町)、家族揃ってライオンズファンなのですが、ノムさんは私が小学1年生の時に引退しているので、現役時代を見ていません。
ノムさんに対する私の印象は、92、93、97年と日本シリーズで死闘を繰り広げて、93、97年と2度も我がライオンズを負かした憎きスワローズの“野村監督”なのです。(といっても、どこかパ・リーグの匂いがするノムさんが私は大好きなのです)

 

■野村監督といえば、“野村再生工場”であり“弱者の兵法”です。
潤沢な予算を使って巨大戦力を構築するライバル球団に対して、独自のスカウティングと育成、他球団を追われた選手に適材適所の働き場所を与えて、もう一度花を咲かさせ、勝利を重ねました。

 

これって、今の中小企業の状況にも似ているのではないでしょうか。
大手企業と競合するようなバリバリの即戦力やピカピカの新卒は、普通にやったらなかなか中小企業では採用できません。

 

じゃあ、どうやって戦うのか、頭を使え!ということなのです。

 

■野村監督の訃報を聞き、久しぶりに本棚にあった『弱者の兵法』を手にとりました。

 

中小企業の社長であり野球ファンの私としては、野村監督の野球への情熱や壮絶な努力の歴史、チームビルディングや人の見抜き方・活かし方等、珠玉の言葉のオンパレードなのですが、その中に、こんな一節がありました。

 

「優勝するべくしてするチーム」というのは、誰が見ても「強い」と思わせる、巨大な戦力を有する「強者」のことを指すわけだ。
対して、「優勝するにふさわしいチーム」とはどういうものか。こちらは、必ずしも選手個々の素質には恵まれていなくても、確固たるビジョンと哲学を持つ監督のもと、明確な意思統一がなされ、一丸となって戦うチームのことをいう。
つまり、野球の本質を全員が理解し、選手個々が何をするべきかを知って自らの責任をまっとうするチーム。それが「優勝するにふさわしいチーム」だと私は考えているのである。

 

『弱者の兵法』より

「お前はどうなんだ?」と言われた気がして思わず背筋を正しました。

またブレた時や悩んだ時にこの本を手に取らせていただこうと思います。

山浦 仁

山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役

大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。

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