長いページはSEOに有利?
2016.08.17
複数の記事コンテンツを1ページにまとめるのと、複数ページで分けるのと、どちらがSEO面で有利でしょうか?
例えば、「facebook広告」というキーワードで、facebook本体のヘルプよりも上位に来ているサイトがあります。
このサイトの構成は、頭の目次からページ内リンクで各項目に飛ぶスタイルのもので、ひとつのコンテンツのページとしては長いページになっています。
また、記事自体が同じクオリティ同じボリュームの場合に、コンバージョンに影響がありますか?
まず複数のコンテンツを1ページにまとめるのと、複数ページに分けるのではどちらがSEOにとって有利かですが、記事自体が同じもので同じボリュームの場合は、理論的には1ページでもページを分けても同じはずなんです。
しかし、最近のGoogleを見ていると、1ページの情報量が充実していた方が上位に出やすい傾向はあります。
■但し、SEOは「1ページ1キーワード」が原則です。
この例で言うと「facebook広告」というキーワードで上位表示できていますが、「facebook広告 運用代行」では他社の後塵を拝しています。
(それでも6位は立派ですが)
このページのSEOは、「facebook広告」というキーワード一点買いみたいな感じになっていて、ハイリスク・ハイリターンなSEOのやり方をしているという点です。
本来は、「facebook広告 運用代行」というキーワードでも、もっと他の複合ワードでも、ページを分けてそれぞれのページの情報を充実させて上位表示できたら、リスク分散にもなりベストです。
■もう1つ注意点は、このドメイン自体がfacebook広告に特化した専門サイト的な内容になっていて、Googleもそのように認識しているはずです。
もし、他に全然コンテンツが無くてこのページだけだったり、もしくは他のページが全然違う内容のコンテンツだったら、このページも上位に出ていないと思われます。
■次にコンバージョン的にどうかですが、こういう一気に読むようなコンテンツの場合は、こういう構成はアリです。
ただ、例えば今後、お客さま事例を増やしていきたいとか、しっかりと企業理念を伝えるとか、そういうことには不向きです。
私は、ベースとしての企業サイトがきちんとあって、その上で、ブログやコラムなどで、このようなコンテンツを展開するというのが、良いのではないかと思います。
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山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。