クリックの衝動(+少しSEO)
昨日の夕方、少し時間ができたので妻と一緒に井の頭公園を散歩したら、何だかいつもより人が多い。
しかも、みんなスマホを片手に、画面見ながら徘徊しているんです。
道って、普通は進行方向を向いて歩くものですけど、スマホ見ながら横切ったり、回転したり・・・
しかも、普段あまり井の頭公園では見かけないちょっとオタク風の若い男女が多い。
「何かのイベントか?」と思って、夢中になっている人のスマホの画面を覗きこんだら「ポケモンGO」でした。
私は何が楽しいのか分かりませんが、これは任天堂の株価が上がるのも分かった気がします。
それにしても「時間もったいない」とか思わないのかな・・・
■さて、当社では、Web制作において、デザインが出来上がった段階と、制作が一通り終わりテストアップした段階で、同じチームのディレクターと私がチェックするワークフローになっています。
ディレクター1人あたり4〜5点ぐらいは修正点があがってくるので、多いと修正点が30点にものぼります。
■私には必ずチェックするポイントがいくつかあるのですが、その1つが「“クリックの衝動”があるか」です。
先日も、ディレクターから上がってきたデザインに対し、指摘をしました。
リンクテキストが、黒の本文テキストより少し薄いグレーにしてあるだけでリンクがどこかわかりづらいんです!
確かにその方がそのデザインはカッコ良かったのですが、多少カッコ良さを犠牲にしてももっとリンクだということがわかりやすくないとダメです。
そうしないと、デザインが目的を果たせません。
クリック率が下がれば、サイト回遊率が下がり、最終的にコンバージョン率が下がります。
■ページを遷移するハイパーリンクはWebサイト特有の機能で、とても重要なものです。
デザインのカッコ良さよりも、クリックできることがすぐ分かるということが大事です。
最もリンクテキストだということがわかりやすいのが下線付きの青テキスト。
迷ったら、下線付きの青テキストにすれば間違いありません。
■また、SEO的にも、リンクテキストは大事です。
何も考えずに「詳しくはこちら」とか「もっと見る」のようなリンクテキストにしていませんか?
できるだけ、リンク先ページが目指しているキーワードを入れた方が良いのです。
■まとめると、リンクテキストは、次の要素を加味して考えます。
1) リンクテキストだと、すぐに分かる体裁にする
2) リンク先ページの目標キーワードを上手く入れる
3) クリックしたくなるようなできるだけ魅力的な文言にする
■例えば、
「→ 詳しくはこちら」ではなく、「→ Web制作の成功事例を見る」のような感じにするということです。
細かいことですが、こういうことの積み重ねが、サイト全体でボディーブローのように効いてきます。
関連記事こちらの記事も合わせてどうぞ。
山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。