ウェブラボ代表の山浦が、
Web担当者・経営者・起業家に向けて配信するコラム

Webを集客に活用したい人のための
Webサイト・マネジメント術

最新のトピックや実務家ならではの身近なちょっとした疑問に回答しています。

ネーミングのアイデアを1000件以上出す方法

2018.07.23

現在、急ピッチで約2ヶ月後にローンチ予定の新サービスの開発をしています。それに関連して、ここ数ヶ月間ずっとこの新サービスの名称で悩んでいました。
総アイデア数、1132個。
やっと決まりそうです。

 

■事業をしていると、ネーミングを考えなければならないことって、結構多いですよね。
会社名やサービス名、サイトの名前、プロジェクト名 etc
今回、私が新サービスの名前考えるにあたって、条件とアイデアのネタ元をシェアしたいと思います。

 

■今回、私が新サービスの名称についてこだわった条件が次の6点です。

 

1)商標が空いている
2)ドメインが空いている
3)印象に残る
4)文字にしても違和感がない
5)口に出しても違和感がない
6)海外で使っても恥ずかしくない
7)サービスに関係あるようなニュアンスが含まれていたら尚良い

 

まずは社内で公募しました。
自分も含め何人かの社員から58個のアイデアが出てきました。
良さそうなものもありましたが、どうしてもその中から選べませんでした。

 

たぶんここまではよくあるパターンなんだと思います。
そして、妥協してここで止めてしまう人が多いと思うのです。

 

■やはり、もっとたくさんのアイデアを出さないといけない。
キャッチコピーとかもそうですが、何十個とアイデアを出して、「あ〜、これ以上は無理だ」と思ってから、さらに頭を絞って出てきたものが良いものだったりします。

 

当社が12年前から展開している「サイト職人」のネーミングを決める時もそうでした。

 

最初は、「クイックサイト」のようなありきたりなものや、既に商標がとられているアイデアしか出て来ませんでした。
でも、考えて考えて考えて、更には自分のことを棚卸ししてみたりして、「そうだ、俺はよく職人気質だって言われる」というのを思い出して、それでやっとしっくり来た名前です。

 

納得がいかないのは、まだまだアイデアの数が足りないんだということで、更に次の2つをやりました。

 

1)クラウドワークスとランサーズで募集をする

クラウドワークスとランサーズでコンペ形式で応募をかけました。
コンペ形式の場合、採用するまで費用はかかりません。

結果、クラウドワークスで640件、ランサーズで414個のアイデアの応募がありました。

2)ネーミング辞典を読む

『ネーミングのための8か国語辞典』

この辞書は、起業した時から愛用しています。これを1ページ目からめくっていきました。
1つの単語に対して、ラテン語、ギリシャ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ドイツ語、英語が表示されています。

そしてさらに、1)と2)をやりながら、閃いたものをあらためてメモ用紙に書き出していきました。

■結果的に、ランサーズから応募のあったアイデアと、私が閃いたアイデアの計2つを現在あらためて弁理士さんに商標調査してもらい、その上でどちらにするか判断しようと思っています。

 

最初にパッと良いアイデアが思いつくことは稀です。
とにかくどんな形でも良いので、数をたくさん出して、それをフックにまた発想を広げたりして、粘ってみましょう。
それだけやれば、きっとその良いアイデアに出会えます。

山浦 仁

山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役

大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。

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