ウェブラボ代表の山浦が、
Web担当者・経営者・起業家に向けて配信するコラム

Webを集客に活用したい人のための
Webサイト・マネジメント術

最新のトピックや実務家ならではの身近なちょっとした疑問に回答しています。

Googleの新指標「Core Web Vitals」

2020.06.20

先月になるのですが、Googleが2021年以降、Google検索において、Webサイトのページ体験を評価する指標「Core Web Vitals」を導入すると発表しました。
ユーザーがページ体験が優れているWebサイトを好むことが各種調査より示されているからだそうです。
コロナ禍の影響を受けている事業者も考慮して、ランキングの変更は来年まで行わず、公開される少なくとも6ヶ月前に通知してくれるそうです。

 

さて、その新しく導入されるCore Web Vitalsでは「ページ体験を評価する」ということなのですが、「ページ体験」といっても曖昧ですよね?
具体的に何を評価するのでしょうか?

 

Google Webmaster Central Blogで発表された記事によると、Core Web Vitalsとは、

 

  • ページの読み込みの速度
  • 応答性・対話性
  • 視覚的な安定性

 

などとしています。

 

視覚的安定性というのが分かりづらいですが、例として丁寧に動画を付けてくれています。(ボタンが指の下を通るときに誤ってそのボタンをタップしてしまっている例を動画にしている)

 

悪いユーザー体験の例引用元:Webmaster Central Blog

こんなの人間の目視じゃないと分からないと思うんですが、googleのロボットは判別できるのでしょうか?(恐ろしや~)

 

また、このGoogleのBlog記事では、今回発表したCore Web Vitalsと、従来の評価と併せて、Googleが“ページ体験”を下記のように捉えていますよ、と紹介してくれています。

 

Search signals for page experience
引用元:Webmaster Central Blog

Mobile Friendlyは、分かりますよね?
PCだけでなく、スマートフォンでも最適化された画面を提供してねということです。

 

Safe Browsingとは、ページにマルウエアの埋め込みや有害なダウンロードリンク等が無いように、安全なブラウジング環境を維持しましょう、というものです。

 

HTTPSは、常時SSLのこと。

 

No Intrusive interstitialsとは、ページを開く前または後に表示される(強制ポップアップのような)邪魔なページがないということ。

 

今後Googleでは、Webサイトの運用者がCore Web Vitalsに対処できるように、Googleが提供するSearch ConsoleLighthousePageSpeed Insightsなどのツールを更新して、Core Web Vitalsに関する推奨事項やレポートを表示するそうです。

 

ここで言うユーザー体験は、SEOに留まらず、ユーザビリティという視点でも必要なことです。Core Web Vitals導入まで半年以上ありますので、上記の従来の評価と併せて、しっかりと対応していきたいですね。

山浦 仁

山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役

大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。

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