12/5から導入!Googleの「ヘルプフル コンテンツ アップデート」って何?
2022.12.17
今年8月19日に英語圏から実施された「ヘルプフル コンテンツ アップデート」が、12/5から日本でも適用されたようです。Googleの公式twitterによると、完全に展開されるには約2週間程度かかるそうなので、そろそろ完了する頃でしょうか。
Googleがよく発表する”何とかアップデート”、変な名前のものが多いですが、今回も「ヘルプフル コンテンツ アップデート」という、名前だけではどんなアップデートなのか、よくわからないですね。
「ヘルプフル(helpful)」の日本語訳は「役に立つ」「有益な」です。
一言でいうと、「訪問者に満足感を与えているコンテンツを高く評価し、訪問者の期待に応えていないコンテンツとの差別化を図ることを目的とした」アルゴリズムの更新なのだそうです。
こちら↓がGoogleの公式ページになります。
https://developers.google.com/search/updates/helpful-content-update?hl=ja
このページの記載の中で重要なポイントは次の2点です。
- 検索を行うユーザーにとって有用でないコンテンツの評価を下げる
- 有用でないコンテンツ自体だけでなく、そうしたコンテンツを多く含むサイトのコンテンツも検索順位が下がる(有用でないコンテンツを削除したら、他のコンテンツの検索順位が改善する場合がある)
1.については「知ってたよ。今までもそうだったじゃないの?」という声が聞こえてきそうですね。私もそう思います。2.については、ドキッとしてしまう人もいるのではないでしょうか。昔の、今となっては低品質なコンテンツなどが残っている場合は削除した方が良いでしょう。
それにしても、Googleはどうやって有用かどうかを見分けるのでしょうか?
公式ページには「機械学習モデルを使用して完全に自動化されている」「さまざまなシグナルをもとに判断している」というようなことしか記載がありません。これでは人力ではないということぐらいしかわかりません。
こういう場合は、Googleが公式にアナウンスしている資料を見るに限ります。わかりやすく書かれています。
「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」
https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/creating-helpful-content?hl=ja
当アップデートについては、いろいろなところでいろいろなことが書かれていますが、あまり気にしなくて良いです。なぜなら、今までのGoogleの方針と何ら変わらないからです。とにかく、Googleに向けたコンテンツではなくて、ユーザーの役に立つコンテンツを作って欲しい、そういうGoogleの意図があらためて明確に示されたということです。
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山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。