クリック率、コンバージョン率の目安
2018.07.02
先週配信された「Webのプランニングは実数字で考える」の記事を拝見し、早速やってみようと思ったのですが、クリック率やコンバージョン率の目安となる数値がわかりません。
先週の記事はこちらです。
それでは、クリック率、コンバージョン率の目安について簡単に紹介します。
自然検索(SEO)におけるクリック率の目安
先週の記事で、1位をとれたとすると30%と書きましたが、あらためて調べてみたら、私がが記憶していたデータは少し古く、最新のデータはアメリカのインターネットマーケティング会社が調べたデータで、それによると21%だそうです。10位だと1.6%程度。
↓Google検索順位別クリック率
リスティング広告におけるクリック率の目安
商材やキーワード、広告の掲載の仕方によってかなり変わるので、これまでの実績数値を使えるのがベストです。
それが無い場合は一般的な数値を目安にするしかないですが、高めの入札価格で上位に出すと7~10%、下位だと2〜5%程度が目安のようです。
コンバージョン率の目安
コンバージョン率は、コンバージョンのハードルの高さと集客の質によってかなり変わります。
「購入」や「お問い合わせ」のようなハードルが高い場合はコンバージョン率は低くなりますし、「無料資料請求」や「メルマガ登録」のような場合は、コンバージョン率は高くなります。
また、検索エンジンから来た“今すぐ客”ならばコンバージョン率は高くなりますが、SNSなどからなんとなく来たユーザーだとコンバージョン率は低くなります。
当社のような「お問い合わせ」をコンバージョンとしているようなB2Bビジネスで、検索エンジンからの集客がメインの場合は目安は0.5%〜1%です。
ただし、注意点があって、この時にブログなどは除いて考えた方が良いです。
当社weblab.co.jp内にも私の社長コラムやスタッフブログなどがありますが、ブログなどはメディアの性質上、全体的にどうしても直帰率が高かったり、ユーザーのモチベーションがそれほど高くないので「お問い合わせ」などではなく、一度「無料資料ダウンロード」などへ誘導してからその見込み客を育成していくような“リードナーチャリング”と言われるマーケティング活動を行ったりします。
ですから、こういったブログなどがあると全体の数字がかなりブレてしまうので、同じドメイン内にあっても、本体の数字とは分けて考えます。
松竹梅で考えてみる
ここまでクリック率とコンバージョン率の目安を紹介しましたが数字に結構幅がありますよね!?
そういった時、私は最もありえそうな数字と、それよりも上手く行った場合、逆に上手く行かなかった場合で、松竹梅の3パターンを想定したりします。
ご参考になれば幸いです。
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山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。