ウェブラボ代表の山浦が、
Web担当者・経営者・起業家に向けて配信するコラム

Webを集客に活用したい人のための
Webサイト・マネジメント術

最新のトピックや実務家ならではの身近なちょっとした疑問に回答しています。

更新すればするほど検索順位が落ちる場合

2016.03.17

■SEOにおいては、基本的にページ数が多いサイトの方が少ないサイトよりも有利だと言われています。
このことは結構知っている人が多いです。
だから、サイトのページ数を増やすためにブログをやっている人も多いです。
ページ数を増やしやすい便利なツールですからね。

ブログをやること自体は、すごく良いことです。

ブログでコンテンツをどんどん追加すればそれだけ、検索対象になるコンテンツ、キーワードが増えていきますから、記事が増えれば増えるほど、アクセス数は増えていきます。

ただし、それは正しく記事を増やしていけば、という条件付です。
ただやみくもにブログを更新しているとサイト全体の検索順位を落とすことがあるって知っていましたか?

■SEOの世界では、「1サイト1テーマの法則」というものがあります。

分かりやすく、ちょっと極端な例を書きます。

例えば、全部で30ページ程度の新宿のWeb制作会社のサイトがあったとします。
そこには社長ブログもありました。
このWeb制作会社の社長はラーメンが大好きで、社長ブログにラーメンの記事を頻繁にアップしていたとします。
気づいたら、30ページぐらいになっていました。

本業のWeb制作に関するページは30ページ、ラーメンのページがそれと同じくらいになってしまいました。

そうすると、Googleはこのページをどのように評価するでしょうか?

最初、Googleは、このページを新宿にあるWeb制作会社のサイトだと判断していたはずです。
しかし、ラーメンの記事が増えてくるとこのサイトのテーマはWeb制作なのかそれともラーメンなのか分からなくなっていくのです。

つまり、サイトのテーマがぶれていくと、肝心のWeb制作で検索順位が下がっていきます。

■たまに「検索順位が下がってしまったのですが」という相談をいただいた時に、質の低いコンテンツ、特にテーマから逸れたページを削除することで順位が復活するということがあります。

ですから、ブログを書くときは、サイト全体のテーマを意識して下さい。

とは言っても、社長ブログなんかは、どうしてもテーマと外れた記述をしたいこともあると思います。
5回に1回ぐらいは構わないです。
あまり神経質になりすぎる必要もないですが、気になるようであれば、社長ブログはドメインを分けるとか、外部ブログを使う方が良いです。

山浦 仁

山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役

大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。

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