SEOキーワードの誤選択、3つのパターン
2018.11.05
SEOの基本中の基本は良いコンテンツを作ることですが、突き詰めていくと、本当に多くの細かなことをしなければなりません。
それが”塵も積もりれば”になって少しずつ成果に結びつきます。
そんな“塵積も”の努力をいくら頑張っても、根本的にキーワードのチョイスを間違えているとなかなか成果に結びつきません。
私は仕事柄、クライアントからSEOの相談を受けたり、また部下のSEOのプランニング資料をチェックする機会が多いですが、その際に見受けられるキーワードチョイスの間違いパターンと言うのは、次の3つに大別されます。
1)1つのページで複数のキーワードを狙いすぎ
特にトップページでこの傾向が目立ちます。そのページでどんなキーワードを狙っているかはtitleタグを見れば大抵わかりますが、例えば、ウェブラボならトップページのtitleタグを「Web制作・SEO・Webマーケティングのウェブラボ」とやってしまう。
これだと、テーマが3つ入っていて、検索エンジンはこのサイトのテーマは「Web制作」なのか「SEO」なのか「Webマーケティング」なのか迷ってしまうのです。
その結果、「Web制作」だけを狙っている潔いWebサイトに負けます。
基本的に1ページ1キーワードです。
2)狙うキーワードがビックワードすぎる
これもトップページで多いです。
例えば、ウェブラボであれば「ホームページ」のようなキーワードを狙ってしまうことです。
これは2つの面でNGです。
1つは上位表示が難しいこと。
ビックワードで50位や80位になるぐらいなら、スモールワールドで1位や3位の方が成果が出ます。
もう1つはそもそも概念が広すぎるキーワードなので、もし上位表示が上手く行っても、反響には結びつきません。
「ホームページ」より「ホームページ制作会社」「ホームページ制作会社 東京」などの方がGoogleにおける月間検索数は少なくなりますが成果に結びつきやすいです。
3)キーワードがお客さんのニーズとズレている
例えば、ウェブラボで言えば「ホームページ 作り方」「ホームページ 格安」のような人気ワードがありますが、どちらも当社のお客さんにならない人たちが検索するキーワードです。
前者は当社のような制作会社にお願いするというよりは、自分で作りたい人が調べるキーワードですし、後者は我々より安い制作会社はたくさんあり、そのような会社と価格競争しようと思っていないからです。
実際にお客さんがどんな検索キーワードを使うのかは、GoogleキーワードプランナーやGoogle Search Consoleなどでもわかりますが、ぜひ直接お客さんへのインタビューもしてみてください。
思いがけないキーワードで検索していた、なんてこともよくあります。それに、検索キーワードに限らず、多くの気づきがあります。
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山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。