ついにYahoo検索がSSL化!その影響と対策
2016.04.07
■今週に入って、Yahoo!からYahoo!検索エンジンがSSL化する時期を発表しました。
(SSL化自体の発表は昨夏にあった)
↓Yahoo!が作った特設ページ
http://docs.yahoo.co.jp/info/aossl/index.html
Google検索はいち早く3年位前からSSL化されていますが、Yahoo!はまだでした。
■ちなみに、SSLは分かりますよね?
ショッピングカートや入力フォームで、URLが http:// から https:// に変わり、アドレスバーに鍵マークが表示されるやつです。
フォームをSSLの状態で表示してあげると、フォームに入力した情報が暗号化されてサーバと通信されるので、フォームに入力された情報が、悪意ある第3者に覗き見されにくくなるというメリットがあります。
Google検索は、今は全てSSLがかかっています。
Google検索のページに行くとURLは https://~ になっています。↓
Yahoo!はまだ http://~ です。↓
■さて、これによって、Web運営にかなり影響が出るのですが、どんな影響があるか分かりますか?
答えは、アクセス解析をした時に検索エンジン経由の流入キーワードが分からなくなる! です。
今は、Google Analyticsで流入キーワードが見れますよね。
実はこれ、Googleの流入キーワードは入っていません。
つまりほぼ、Yahoo!だけのものです。
Googleからの流入は、全て not provided という表記になってしまいます。
↓Google Analyticsの表示
これはGoogleがSSL化されているのでGoogleからの流入数は分かっても、どんなキーワードで来たのかがアクセス解析側では分からないからです。
■それでも、今は、Yahoo!からの流入キーワードは分かるので、それを元にGoogleもある程度予測ができますが、今後はそれもできなくなります。
実は、Google Search Consoleを見ると、自社サイトがどんなキーワードで何回検索結果に表示され、何回クリックされたか、さらに平均掲載順位なんかは分かったりするのですが肝心のキーワード毎のコンバージョン数が分かりません。
これが知りたい!
もっと言うと、儲かるキーワード、売上に貢献してくれたキーワードが知りたい!
でも今後はそれが分からなくなります。
■じゃぁ、どうすれば良いのでしょうか?
アクセス解析を見ると、ランディングページ毎の流入、
つまり、どのページから流入してきたお客さんがコンバージョンしてくれたかは分かります。
その流入ページはどんなキーワードで流入される可能性があるのか、検索エンジンで上位表示されるか、そこから類推するぐらいしか思いつきません。
不便になりますが、皆、同じ条件です。
工夫するしかないですよね。
そのためにはSEOの基本的な知識は不可欠です。
■それにしても、Google Analyticsの流入キーワードは、この先もずっと見られるのでしょうか?
今後は流入キーワードの項目には何も表示されないということになるので流入キーワードの項目自体が無くなる可能性もあるような気がしてきました。
何だか不安になってきたので、過去のデータを保存しておこうと思います。
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山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。