2018年のSEOを振り返って
当メルマガは毎週月曜日発行していますが、今週は祭日だったので、年末のご挨拶も兼ねて今年最後の発行です。
本日もしくは明日が仕事納めという方も多いのではないでしょうか。
当社は明日28日が仕事納めです。
さて、今年最後ということで、本日は2018年のSEOを時系列で振り返ってみたいと思います。
モバイル・ファースト・インデックス(MFI)
これまでPCでの検索順位をベースに、モバイル(スマホ)の検索順位を決定していたのを逆にするとGoogleが宣言しました。
(実際はもう3年ぐらい前からずっと言っていたのですが、やっと実施しました)
モバイルの検索順位をベースにPCの検索順位を決定するという方式に変わったので、どんなにPC版のWebサイトが良くても、スマホ版のWebサイトが駄目だと、PC版でも上位表示できなくなりました。
モバイル・ファースト・インデックスについては、3月にこのコラムでとりあげています。
スピード・アップデート
Googleは今年1月、モバイルサイトの表示スピードが遅い場合、検索順位を下げることを発表しました。7月から実施されたようです。
これに伴い、Googleは表示スピードの改善アドバイスツール「PageSpeed Insights」もリニューアルしましたね。
実際に、当社のWeb制作の現場でも、ページを軽く作ること、それからサーバやCMSの選定に以前にもまして気を使うようになりました。
また最近はHTML5の普及で、一昔前のFlashみたいに、Webサイトを開いた時のオープニングムービーがまた散見されるようになってきていますが、SEO重視のWebサイトでは避けなければいけません。
常時SSL
Googleのブラウザ「Chrome」の7月にリリースされたバージョンから、SSL化されていないページは、URL表示のところに「保護されていない通信」と表示されるようになりました。
例↓
気づけばGoogle Chromeのシェアはマイクロソフト系ブラウザの3倍以上なので、無視できないですよね。
↓2018年12月時点のブラウザシェア
当社でも新規のWeb制作案件はほぼ100%、常時SSLでの実装になりました。
コア・アルゴリズム・アップデート
8月に大きなアップデートがあり、その後も10月ぐらいにかけて断続的にアップデートがありました。
このアップデートで焦点になったのが「E-A-T」です。
E-A-Tとは、業界の流行り言葉ではなく、Googleが発表した「検索品質評価ガイドライン」に登場するGoogleの造語で、下記の意味を包含します。
E:Expertise「専門性」
A:Authoritativeness「権威性」
T:Trustworthiness「信頼性」
このアップデートで最も影響を受けたWebサイトがYMYLというジャンルに属するものです。
YMYLも、Googleの検索品質評価ガイドラインに登場する言葉で、「Your Money,Your Life」を略したものです。
つまり、お金と健康に関するジャンルのこと。
10月にもこのコラムでとりあげましたが、このアップデートで、健康系のキーワードは、病院や製薬会社など、権威性のあるWebサイトしか上位表示され、アフィリエイター等のWebサイトは上位表示されづらくなりました。
ただ、E-A-TはYMYLジャンルだけではなく、他のジャンルにおいても、今後のSEOにおいては意識すべきものです。
今後ますます、そのジャンルにおけるそのWebサイトの専門性や権威性を重視してくるのではないかと思います。
* * *
来年以降もGoogleはE-A-Tの方向性を強化していくのだと思われます。そのために、今後はさらに情報発信力の強化、自社のブランディングの強化を推し進めていく必要がありそうです。
当社も来年早々には、長らく放ったらかしだった自社Webサイトのリニューアルをやろうと思っています(年末年始休暇中にプランニングするつもりです ^ ^;)。
今年一年メルマガご購読ありがとうございました!
良いお年をお迎えください。
関連記事こちらの記事も合わせてどうぞ。
山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。