インスタで検索するってどういうこと?
2019.02.21
先日、お打合せの際にお客さんからこんな質問をもらいました。
「今の若い人ってGoogleを使わないで、インスタで検索するって聞いたんだけど、どういうことなの?インスタってSNSでしょ?検索エンジンとはそもそも役割が違うと思うんだけどさ」
この質問、きっと私の同じ世代の人は「そうそう、わからん!」と思うだろうし、若い人は「何を今さら」と思うのでしょう。
この質問に対し、私はその場できちんとした回答ができませんでした。
ということで、自分の勉強も兼ねてGoogle検索とInstragramでの検索の違いについて調べて、まとめてみました。
30代以上と10代や20代前半の使用メディアの違い
昨年の新人研修で、新卒の社員から「Facebookはお父さん世代のメディア」と言われて、ひっくり返りそうになりましたが、実際に世代によって、使用するメディアはどのぐらい違うのでしょうか。
いろいろとネットを調べましたが、このページ↓が一番分かりやすいです。
ttps://webtan.impress.co.jp/n/2018/10/29/30848
若者のFacebook離れはかなり顕著で、代わりにInstagramが伸びています。
全体のアクティブユーザー数でもFacebookはInstagramに抜かされてしまったようです。
Chart4. SNSアクティブユーザーの年代別構成というグラフを見ると、若い人は圧倒的に、InstagramとTwitterを使っているということが分かります。
Googleの年代別の利用者数については資料を見つけられませんでした。
Google検索とインスタ検索の違い
実際に、Googleの検索結果とInstagramの検索結果はどのように違うのでしょうか。
例えば、Google検索で「吉祥寺 カフェ」で検索をすると↓このようになります。
画像検索だと↓こんな感じ。
今度は、Instragramで検索すると↓このようになります。
気に入った画像(美味しそうな画像)があれば、その画像にあるハッシュタグにある店名とかをクリックすると、他の人のその店で撮った投稿もすぐにチェックできます。
GoogleとInstagramの違い、どこが若者にウケているのかわかりますか?
なぜ若者はインスタで検索するのか
そもそも、Instagramで何を検索しているのか、ネットでいろいろと調べてみたら、特に次の3つが多いようです。
1)レストランやカフェ等の飲食店
2)ファッションの着こなし
3)旅行先やホテル
上のGoogleとInstagramの検索結果を見ても一目瞭然ですが、Instagramは、一般のユーザーがアップしたリアルな画像とコメントが出てきます。
言い換えれば、作られていない口コミ。
対して、Googleの結果は一般の人の投稿よりも、基本的にはサービス提供側の情報が主です(Instagramにもそういうものはありますが)。
だから、若者はGoogleなどよりInstagramの方が信用できると感じているようです。
もう1つはリアルタイム性です。
GoogleはInstagramよりリアルタイム性に欠けるので、いつの情報かわからないが、Instagramは今まさに流行っているものが見つけやすいと感じているようです。
まとめ
さて、サービス提供側の我々から見た場合、今、Instagramが流行っているから何が何でもInstagram検索の対策をしなければならないという訳ではありません。
飲食店等にとってはInstagram対策は効果がありそうですが、B2Bのサービス等では、まだ必要ないかもしれません。
例えば、Instagramで「Web制作会社」と検索しても、まともな検索結果は返ってきません。
慌ててInstagramに手を出すのではなく、まずは、自社のサービスとInstagramの相性をよく考えましょう。
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山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。