2019年SEOの大きな流れ
2019.12.23
毎年、最後のブログは、その年にあったWeb制作業界、特に検索エンジンの動向をまとめてきました。
3年前の2016年は、DeNAの医療系サイト「WELQ(ウェルク)」の事件がありました。
それまでは、被リンクの数やコンテンツテキストのボリュームといった、どちらかというと“量”を重視していたGoogleが、コンテンツの質や情報発信元の信頼性や権威性に重視していく方向に舵を切るきっかけになりました。
2017年から2018年にかけては、モバイル・ファースト・インデックスの発表がありました。PCでネットにアクセスする人よりもモバイルでアクセスする人の方が圧倒的に多くなったことで、Googleはそれまで検索順位をPCサイトの評価をベースにスマホの検索順位も決めていたものを、スマホサイトの評価をベースにするようになり、すべての業種でスマホサイトが無視できなくなりました。
2018年は、前半に日本におけるモバイル・ファースト・インデックスの本格的な実施があり、それ以外にもスピード・アップデートや、常時SSLの普及、E-A-TやYMYLに基づくコアアルゴリズムアップデートなどがありました。
2019年も、順位変動を伴うアップデートが何度かありましたが、基本的には昨年までの流れをさらに推し進める形のものでした。
Googleは、信頼がおけて、ユーザーに役立つ、良いコンテンツを上位表示することを目指していますが、そこに向けて粛々と突き進んでいるように見えます。
その中で、何か1つあげるとすれば、以前からGoogleに導入されているAIの進化です。AIは、画像認識や音声認識が得意なのはご存知の通りですが、Google検索においても、画像や動画の検索精度が上がったと感じることが多かったです。実際に、動画の中で話されている言葉を理解するようになりました。YouTubeなどで動画のプレゼンなどをどんどんアップしていけるような人は、今後、有利かもしれませんね。
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山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。