意外と気づきにくい脱落要因
私はコーヒーが大好きなのですが、1日に何杯も飲むと、夕方頃から胃が重くなってしまいます。ですので、最近はノンカフェインのコーヒーをよく飲みます。これは私にとって必需品でして切らさないように、よくネットで注文しているのです。
先日、コーヒーが翌日分で無くなる!このままでは週末にコーヒーが飲めない!ということを、なぜか仕事帰りの電車の中で気づいてしまいました。
「そうだ、スマホで注文しよう!」と思い、いつも使っているECショップを開きます。このECショップのスマホサイトを初めて見ましたが、なかなかよく出来ています。目的の商品もすぐに見つかりました。
ただーし! 動作が重すぎ… ヽ(`Д´)ノ
でも、何とか頑張って商品をショッピングカートに入れたのですが、決済の画面がタイムアウトして表示されず、結局、電車の中では購入できませんでした。そして、そのまま購入するのを忘れてしまい、結局週末はコーヒーが飲めなかった… (T∇T)
■Webサイトの表示スピードって結構大事なんです。ですが、実はなかなか気づきにくく盲点だったりします。
企業のWeb担当者って、だいたい自社サイトを会社のパソコンで見ていますよね?あまり、プライベートでも自社サイトを見たり使ったりしないと思います。会社のパソコンは、モバイル環境よりもネットワーク環境が良いですから、多少重たくてもサクサク動きます。
だから、自社サイトが重いということに誰から指摘されるまで気がつかないことが多いのです。
■表示が重くなる要因は、サーバそのものであったり、コンテンツであったり、いくつかあります。
サーバが要因の場合は、重くなる要因を排除するか、最悪は移転が必要です。
コンテンツの場合、要注意はスマホサイトです。最近は昔に比べてネット環境が良くなったので大きな画像なども、重さを気にせず使うクリエーターも増えてきました。
5Gが普及するまでは、もう少し気を配る必要があります。Webサイトのリニューアルや更新作業をしたら、必ず実機チェックをするようにしてください(wifi経由じゃなく、モバイル通信で)。
■このメルマガでも何度かとりあげていますが、最近のGoogleは、Webサイトの表示スピードが遅いと検索結果の表示順位を下げます。そして、検索結果の表示順位は、スマホが基準です。以前のようにPCではありません。
わざわざWebマスター向けに、Webサイトの表示スピードをチェックするツールを無料で提供しているぐらいですから。
▼Google PageSpeed Insights
https://developers.google.com/speed/pagespeed/insights/?hl=JA
このツール、使ってみるとわかりますが、PCよりもスマホのパフォーマンスが先に表示されます。これは「特にスマホの表示スピードに気を配ってね!」というGoogleのメッセージです。
ECショップに限らず気をつけてくださいね。
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山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。