Googleの理念と『10の真実』から、SEOとの健全な付き合い方を考える
2021.02.06
Googleは定期的に大きなコアアップデートを行います。
多くの人が翻弄されますよね。
当社も例外ではなく、さまざまなキーワードで上がったり下がったり。。。どうしても一喜一憂してしまいますし、気が休まらないという人も多いでしょう。
コアアップデートが起こる度に、さまざまなキーワードで順位が入れ替わりますから、その時点で上位表示された最適化手法でも、半年後には評価されずに上位表示されなくなってしまうことは十分にあることです。
ですから、それを前提に経営やマーケティングは考える(SEOで上位表示されなくても異なる集客手段を持っておく)べきです。また、精神的にも、コアアップデートなどで上位表示されなくなってしまったとしても、平静でいられる冷静さを保っておきたいものです。
短期的にはGoogleもいろんな試行錯誤をし、さまざまなアップデートを試していますが、それらはすべて長期的な目標のために行っていることです。であれば、Googleがどこに向かっているのかを知っておくということが大事ではないかと思います。
こちら↓のGoogleの理念は有名なので知っている人も多いでしょう。
Google の使命は、世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにすることです。
引用:https://about.google/
こちら↓の『10の真実』も有名です。Googleでは、ザッポスのコアバリューのように、Google社内に息づいていると言われています。
引用元を記載しておくので、ぜひ読んでみてください。
Google が掲げる 10 の事実
Google がこの「10 の事実」を策定したのは、会社設立から数年後のことでした。Google は随時このリストを見直し、事実に変わりがないかどうかを確認しています。Google は、これらが事実であることを願い、常にこのとおりであるよう努めています。
- ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
- 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
- 遅いより速いほうがいい。
- ウェブ上の民主主義は機能する。
- 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
- 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
- 世の中にはまだまだ情報があふれている。
- 情報のニーズはすべての国境を越える。
- スーツがなくても真剣に仕事はできる。
- 「すばらしい」では足りない。
この『10の事実』の事実の1番目に「1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。」が入っているのがポイントだと思います。
当社も約4年前に全社員で12個のコアバリューを決めたとき、その1番目に何を持ってくるのかについて、かなり議論した記憶があります。やっぱり1番目って重要ですから。
そして、実際にここ数年、Googleが実施してきたコアアップデートも、基本的にユーザーの利便性に焦点を絞ったものばかりでした。昨年、今年から導入されるアナウンスされた新指標「Core Web Vitals」などは、まさにそうですね。
今までにも、SEO業者が、その抜け穴をつくような手法を見出してきましたが、Googleはことごとく潰してきました。このメルマガを読んでいる読者には、もうそういう情報に引っ張られる人はいないと思いますが、そのような裏技のようなSEO対策はもう終わりました。
「1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。」
Googleの姿勢は徹底しています。ユーザーに役立つ検索エンジンにあり続けるということです。そのためには、最適なユーザー体験を提供するページを上位に出します。
だから、我々がやることは、我々のお客様(ユーザー)に焦点を絞り、お客様(ユーザー)にとって役に立つコンテンツ、使いやすいページを作ることに徹するということです。
Webサイトにどんなコンテンツがあれば役に立てるか、Webサイトがどんな構成ならば使いやすいか常に目を光らせましょう。
自分が言いたいことじゃなくて、お客様(ユーザー)に最適なユーザー体験を提供すること。
自分じゃなくてお客様(ユーザー)に焦点を合わせましょう。
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山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。