ウェブラボ代表の山浦が、
Web担当者・経営者・起業家に向けて配信するコラム

Webを集客に活用したい人のための
Webサイト・マネジメント術

最新のトピックや実務家ならではの身近なちょっとした疑問に回答しています。

2021年のSEOはどうだった!?

2021.12.19

2021年のSEOに

早いもので、年内最後のコラムになりました。
毎年恒例ですが、今年のSEOを振り返りをしたいと思います。
 
SEOについては、今年も3年前のモバイルファーストインデックスのような劇的な変更はなかったですが、6月以降にいくつかのアップデートが実施されました。
今年行われたアップデートは私が把握しているのは次の3つです。
 
 

①コアアップデート

コアアップデートとは、Googleが毎年3〜5回ぐらい行う、検索結果の順位変動を伴う検索アルゴリズムのアップデートで、今年は6月と11月に実施されました。
私が所属する全日本SEO協会では、コアアップデート対策として次の3つが重要としています。
 

  1. クエリとの関連性を高める
    「クエリ」というのは検索キーワードのことです。検索されたキーワードに対して、最も良い答えが記載してあるページが上位に表示されます。
  2. E-A-Tを高める
    このコラムで何度も登場していますが、「E-A-T」とは、Expertise(専門性)、Authoritativeness (権威性)、TrustWorthiness (信頼性)の頭文字をとったものです。医療分野などでは、医療機関などのWebサイトが上位を占めるようになってきました。ブログなどを展開する際は、しっかりと著者のプロフィールを入れたりすることが大切です。
  3. オリジナル画像を増やす
    できるだけストックフォトなどは避け、記事の内容を表すオリジナルの画像を使うと評価されます。

 
コアアップデートについては、Google自身が「Google のコアアップデートについてサイト所有者が知っておくべきこと」と題して、Webサイトの運用者向けに記事を公開していますので、参考にしてください。
参考記事)「Google のコアアップデートについてサイト所有者が知っておくべきこと」
 
 

②ページエクスペリエンスシグナル

今年6月ぐらいから8月ごろにかけて、様子を見ながら順次実施されたようです。これは6月に実施される際に、このコラムでも取り上げましたので、詳細はそちらの記事を参照してください。
 
ただ、ページエクスペリエンスシグナルで言われていることは、我々がWeb制作する際に当たり前にやっていることばかりなので、当社のクライアントを見ていると、これで劇的に順位に影響があったことは無かったように思います。
いくらページエクスペリエンスが優れていても、コンテンツが優れたページを上回ることはありません。
 
ただ、古いWebサイトをずっと使い続けていたお客様から相談を受けて、スマホ対応や表示速度の改善などを行うことで、順位の改善が見られたことがあったので、あまりにもページエクスペリエンスが低いWebサイトをふるい落とすためのアップデートだったように思います。
 
 

③ページタイトルアップデート

今年8月に実施されたアップデートです。これはどんなアップデートだったかと言うと、今までは、基本的にページ制作者がtitleタグに記述した内容がそのまま検索結果に表示されていましたが、その内容があまり適切ではないとGoogleが判断した場合には、検索結果に表示される時にその記述内容がGoogle側で変更されることがある、というものです。
このアップデートについても、Google自身が「ウェブページのタイトルの生成方法に関する最新情報」と題して、Webサイトの運用者向けに記事を公開していますので、参考にしてください。
参考記事)「ウェブページのタイトルの生成方法に関する最新情報」
 
 

*   *   *

 
 
以上が、Googleによって行われた今年のアップデートです。
 
今年に限ったことではありませんが、SEOは年々難化しています。
毎年、恐ろしいスピードで、オンライン上のコンテンツは増えていっているので、当たり前なのかもしれませんが、以前にも増して、大手企業がSEOに力を入れてきているということもあるかと思います(当社もその片棒を担いでいるのですが。。。)。
 
そして、もう1つの傾向としては、(これは統計データがある訳ではなく、私が感じていることなのですが)相対的にポータル系のWebサイトが上位表示されることが増えているように思えます。以前は不動産や飲食店といった特定のジャンルで見られた傾向ですが、最近はさまざまなジャンルでそのような傾向が見られるようになりました。特に“比較検討したい”というニーズのあるキーワードで顕著な気がします。
 
来年以降も、当社のクライアントが上位表示すべきキーワードでしっかりと結果を出せるように精進していきたいと思います。

山浦 仁

山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役

大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。

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