時期毎の反響数の波を把握していますか?
2017.02.06
早いもので、2月も2週目になりました。
よく2月と8月に売上が下がる商売が多いことから“ニッパチ”なんて言います。
本当なのでしょうか?
確かに、単純に2月は他の月より日数が少ないので、それが理由で売上が上がりづらいですが、、、
私は仕事を通じて様々な業種のクライアントとお仕事をしますが、綺麗に“ニッパチ”が当てはまる会社はそれほど多くはありません。
■ただし、“ニッパチ”ではないにしてもどんな事業にも1年の波というものがあります。
例えば、当社の主力事業であるWeb制作。
慢性的に忙しいですが、年末と、決算を迎える企業が多い3月が繁忙期になり、その2〜3ヶ月前にお問合せのピークが来ます。
リゾートホテルなら、夏休みと春休みが繁忙期で、その予約のピークが6月や2月に来ます。
■Web担当者は、この自社の反響の波を把握しておかなければなりません。
また、リスティング広告の運用などを外部に委託しているのならば、業者に伝えておかなければなりません。
よくやってしまうのが、この反響の波を意識していないがために、少し反響数が下がったからと言って本当は時期の問題で下がっただけなのに、これまで上手く行っていた広告のクリエイティブやWebページを改悪してしまうことです。
■この時期の波を知った上で、どう行動するかは、企業によって異なります。
当社クライアントのリゾートホテルは、シーズン中は何もしなくても勝手に満室になります。
だから、オフシーズン時の空室を減らすために、イベントを企画して広告を打ったりします。
逆に、高原にあるゴルフ場などは、冬は寒すぎてゴルフどころではなく、何をやってもダメなので、ゴルフ場自体をcloseしてしまい、ランニング費用もかけず、とにかくじっとしています。
■時期の波を知る方法は、自社サイトのアクセス解析や、これまでの反響実績が基本になりますが、「Google トレンド」というツールでも調べられます。
上記URLを開くと、一番上のヘッダー部分に、キーワードを入れるボックスがあります。
そこに、御社の見込み客が検索しそうなキーワードを入れてみてください。
そうすると、そのキーワードの検索数が毎年、どのように推移するかが分かります。
■反響の波に合わせて販促などを仕掛けるならば、ピークの時に仕掛けるのではなく、ピークが始まる少し前から仕掛けましょう。
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山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。