ウェブラボ代表の山浦が、
Web担当者・経営者・起業家に向けて配信するコラム

Webを集客に活用したい人のための
Webサイト・マネジメント術

最新のトピックや実務家ならではの身近なちょっとした疑問に回答しています。

デザインの良し悪しが分かるようになるには

2021.08.14

質問外部のデザイナーにWebサイトのデザインをお願いしたのですが、できあがったデザインが良いのか悪いのか判断できません。
デザインセンスはどのように磨けば良いのでしょうか?やっぱり山浦さんは美大などの出身なのですか?

 

とにかく目が肥えるまで、たくさんのWebデザインを見ましょう。

 

 

ちなみに、私は、大学時代、法学部で政治思想を専攻していました。ええ、もう全然、デザインともITとも関係ありませんでした。
でも、デザインの仕事をしています。
デザインの良し悪しは分かっている自信はあるし、仕事では、デザイナーにバシバシ修正指示をしています。

 

■自分でデザインを作るとなると、訓練が必要になりますし、もともと持っているセンスも必要かもしれません。さすがの私も、多少自分でもデザインできますが、自分で作る方はあまり自信ありません。

 

しかし、デザインの良し悪しが分かり、デザイナーに修正指示が出せるようになる程度であれば、年齢なども関係なく後天的に磨けると、私は考えています。

 

私がどうやってできるようになったかと言うと、結論から言えばたくさんのWebサイトを見てきたの一言に尽きます。

 

 

■Webディレクターになって駆け出しの頃、実は、私も先輩ディレクターに、質問者さんと同じ質問をしたことがあります。

 

私が会社員時代にいた制作会社のデザイナーってクセのある人が多かったんですね。しかも、その当時、私は20代前半でデザイナーのほとんどが年上の人ばかりだったので、もうほとんど彼らの言いなりだったのです。

 

でも、となりにいる先輩ディレクターはデザイナーにバンバン修正指示を出していきます。しかも、なぜ修正したいのか、ちゃんと理由も添えて(ちなみにその先輩は、経済学部出身でした)。

 

そこで先輩に
「どうやって勉強したんですか?どんな本を読んだのですか?」
と聞いてみました。

 

それに対し、先輩の回答は一言
「とにかく、たくさんの良いデザインのWebサイトを見ろ!」でした。

 

 

■例えば、車でも鞄でもゴルフクラブでも何でも良いのですが、欲しいものがあったとき、カタログなどで情報を集めますよね。そして、いくつも見ていくと自分なりに何がイケてて、何がイケてないかだんだん分かってきませんか?

 

よく“目が肥える”っていうような言い方をしますが、Webデザインも同じようなことがあると思うのです。

 

私が20代のころは、高価な海外のハードカバーのデザイン集等を買って見ていました。デザイン集って1万円ぐらいするんです。高いんですよね。

 

今は、無料で閲覧できるオンラインのデザイン集がいっぱいあります。
試しに、「Webデザイン集」などとググってみてください。国内外問わず、たくさん出てきます。本当に良い時代です。

 

本当にいろんなデザインがありますが、ずっと見ていると、今のデザインのトレンドのようなものがわかってきます。そして、その中から、自分なり「これは好き」「これは好きじゃない」「自社のWebデザインに合いそう、参考になりそう」「これは売れそう」「これは売れなさそう」というものがいくつか出てくるはずです。気になるものにはブックマークをして、自分なりの気になるWebサイト集を作りましょう。そうしているうちに確実に目が肥えてきます。

 

これをやる前と後では、デザイナーとのコミュニケーションも随分と変わってくると思いますよ。

山浦 仁

山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役

大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。

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