そもそもあなたは誰ですか?
2017.04.10
先週土曜日にオフィスの移転をしました。本日から新しいオフィスへ出勤です。
まだダンボールが積み上がった状態(^ ^;
とりあえず、机と電話とネット回線を敷きまた今日から通常営業です。
■最近、ECサイトの構築やリニューアルについてのご相談を立て続けにいただきました。
大体は同じような悩みです。
「集客が思うようにいかない」
「売れるようにするには、どうしたら良いか分からない」
そういうWebサイトを実際に訪問してみると、たいていは、ただ商品が並んでいるだけになってしまっています。
■オンラインショップというのは、オフラインの実店舗と比べて、立ち上げコストも運営コストも非常に安価です。
しかし、インターネットに載った瞬間に全国のショップが競合になります。
だから、いわゆる“差別化”をしっかり行っていかなければなりません。
差別化とは「お客さんがあなたのお店で買わなければならない理由作り」です。
■「お客さんがあなたのお店で買わなければならない理由」は、商品特性によって異なります。
1つは、EPSONのプリンターのような量販店でも売っているもの。
こういう商品は完全に配送料も含めた金額勝負になります。
私は、中小企業が手を出すべきでない商品群だと思っています。
2つ目は、そのお店でしか売っていないもの。
こういう商品は、似たような商品を扱っている他店との差別化や商品の訴求力が勝負になります。
中小企業でそれなりの結果を出しているお店は、たいていはこちらです。
■後者の場合、お客さんからすると、そもそも
「売っている人が信用できない」
「商品の品質が信用できない」
と思われている!という前提に立つ必要があります。
そう考えると、おおのずと最低限必要なコンテンツというのが見えてきますよね!?
・そもそもあなたはどこの誰?
どんな顔?何歳?
どんな経歴?
なぜこれを売っているの?
本当にこれを売る資格があるの?
どんな想いで売っているの?
・この商品は本当に大丈夫なの?
どんな材料・素材なの?
なぜその材料・素材なの?
誰が作ったの?
どうやった作ったの?製法は?
効果・効能は?
どういう人にオススメ?
どんな使い方がオススメ?使用例は?
今まで買った人の評価は?
こういうことを、文章や写真をふんだんに使って表現していきます。
情報が満たされれば満たされるほどお客さんは安心して買い物ができます。
ECサイトの場合は、サイト全体だけでなく個別の商品毎に情報を充実させていく必要があります。
なぜなら、ECサイトの場合は、トップページを経由せず、各商品毎のページに直接アクセスされることが多いからです。
■これらを行った上で、広告やSEOをかけるなどの施策を行っていってください。
間違っても、良いWeb制作業者を見つければ解決ではありませんので、その考えは一旦捨てましょう。
Web制作会社は、基本的にWebを作るプロですが、あなたの商売に関しては、あなた以上にプロにはなりません。
まずは、ご自分で考えることが必要です。
その上でWeb制作会社に依頼する方がプロから知見を引き出せます。
関連記事こちらの記事も合わせてどうぞ。
山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。