ユーザーの環境を考えてデザインしよう
2012.11.20
Webのデザインは、印刷物とは違い、見ている人の環境が結構違います。
だから、閲覧するユーザーの環境を考えて、デザインをしなければなりません。
まず色の問題。
例えば、ヨドバシカメラのモニター販売コーナーに行くと、デスクトップ用のモニターですら、びっくりするくらい、モニターによってコントラストや色の違いがあります(実感するために1度見た方が良い)。
ノートパソコンになると、それはもうデスクトップのモニター以上です。
TVはそういった違いがPCのモニターほどはありません。
もう1つはサイズの問題。
まだまだ、数年前のオフィス用のノートパソコンだと、1024×768というモニターを使っている人が多いです。
いまだに、「うちの事務職は、ほとんど 1024×768 を使っているよ」と言われることがあります。
当社も含め、デザイナーが使用するモニターは、作業効率を良くしたいので、大画面であることが多いです。
そして、きちんとした色を見られるように、発色も良いです。
しかし、閲覧するユーザーの多くが、そういう環境ではないことを常に念頭に置かなければなりません。
例えば、うちの画面でカッコ良く見れるグレーのグラデーションボタンも、コントラストの弱いノートパソコンで見ると、存在感の薄い、貧素なボタンに見えることがあります。
だいぶ以前に、YMOの高橋幸宏氏が、曲ができたら必ず一般のラジカセでも確認していた、という話しをしていました。
そういえば、僕がバンドをやっていた時に知り合ったNHKのサウンドエンジニアも同じ事を言ってました。
ユーザーの環境を考えてデザインしよう。
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山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。