Webサイトの改善は“前から”ではなく“後ろ”から
2021.03.18
あなたに質問です。
例えば、こんな↓数値のサイトがあったとします。
—————————
広告や検索結果での表示回数
(16000件)
↓
サイト訪問数
(1600件)
↓
お問い合わせフォーム到達数
(20件)
↓
お問い合わせ完了数
(8件)
↓
成約数
(2件)
—————————
もしあなたが、このサイトの担当者だとして、成約数を3件に増やしろと言われたら、どんな手を打ちますか?
少し考えてから続きを読んでください。
・
・
・
このようなサイトがあった場合、もっと成約数を増やそうとして、多くの人がやってしまうのが、サイト訪問数を増やすことです。
もちろんそれもやった方が良いのですが、手っ取り早く成果を出したいなら、実は後ろから改善するのがコツです。
一番改善インパクトが大きいのがここ↓
—————————
お問い合わせ完了数
(8件)
↓
成約数
(2件)
—————————
8件の反響のうち2件成約するということは成約率が25%ですが、アポイントをとるためのトークスクリプトを磨いたり、営業資料を充実させることで12〜13%ぐらい成約率が上がれば成約数3件は実現できます。
もし、サイト訪問数を増やすことで成約数3件を実現しようとすると、下の赤文字のようにサイト訪問数を1.5倍にしないといけません。
—————————
広告や検索結果での表示回数
(16000件 → 24000件)
↓
サイト訪問数
(1600件 → 2400件)
↓
お問い合わせフォーム到達数
(20件 → 30件)
↓
お問い合わせ完了数
(8件 → 12件)
↓
成約数
(2件 → 3件)
—————————
営業成約率を12〜13%上げるのとサイト訪問数を1.5倍にするのとではどちらが簡単だと思いますか?
同じように次に簡単なのがここ↓の部分です。
———————————
お問い合わせフォーム到達数
(20件)
↓
お問い合わせ完了数
(8件)
———————————
一般的にフォームに到達した人の6〜7割ぐらいが離脱します。
結構多いと思うかもしれませんが、実はこれはよくある数値なのです。
ご自分のサイトの数値も見てみてください。
それを1割ぐらい改善するだけで結構なインパクトがあります。
それを訪問数増で実現しようとすると結構大変です。
このように、改善作業は、前からやるのではなく、後ろからやるほうが改善インパクトが大きいのです。
関連記事こちらの記事も合わせてどうぞ。
山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。