脅威は機会で、短所は長所
2017.10.30
今、当社ではWeblab Inovation Projectと題して、毎月1回、8ヶ月に渡って全社員でワークショップや議論をしながら、会社の理念やミッション、コアバリューを再定義するという取組みを行っています。
なぜそんなことをしているかは、また機会があれば書きたいと思いますが、普通に会社の理念やミッション、コアバリューを決めるだけでも難しいのに、全社員の意識合わせなどもしていかなければならないので、かなり難しい。
私だけでは無理なので、外部の専門家にも手伝ってもらっています。
その月1回の全体ミーティングの中で、今当社をとりまく機会と脅威を考えてみようというワークがあったんです。
いわゆるSWOT分析です。
まず、個々で考えてみて、その後グループ内で意見をまとめて発表をするという流れでした。
私も社員と一緒にワークしましたよ。
■そこで、脅威として多くのグループから挙がってきたのが、AIの発達とそれに伴うオートメーション化です。
少子高齢化による国内マーケットの縮小を挙げているグループも多かった。
じゃぁ、機会は?
こちらにも同じくAIを挙げるグループもあれば、少子高齢化を挙げるグループもありました。
AIを上手く使えば、機械が得意な仕事は機械に任せて、我々はもっとクリエイティブな仕事に集中できるのではないか、高齢化についても、高齢者向けのサービスを創出することで機会にできるという意見がありました。
つまり、見方によって、それは脅威にもなり、機会にもなるということですね。
■これは短所にも言えます。
例えば、採用において、会社が小さいというのは、基本的にデメリットです。
採用は、会社の規模が大きくなればなるほど楽になるのは動かしがたい真実です。
でも採用したいならなんとかしないといけません。
例えば、若い男性社員が欲しいとき・・・
そういう人が小さい会社に入ることのメリットって何でしょう?
結構いろいろとあると思うんです。
・社長がマンツーマンで仕事を教えられる
・今後会社が大きくなっていく時に、確実に幹部になれる etc
そこには大きな会社に末端の一社員として入ったら得られない経験が必ずあります。
■もし、若者に人気の無い業種の場合はどうしたら良いでしょう?
例えば、産業廃棄物処理業の場合・・・
若い人に人気がなくて困っている業界の1つですが、これは若い人にとってはチャンスとも言えます。
この業界で一流の人材になったころには、同学年のライバルがとても少ないということになるかもしれないからです。
産廃業は、私たちから見たら、機械化が進もうが、少子高齢化になろうとも、絶対に無くならない業界のように見えます。
むしろこれからは環境面で企業などはきちんと対処していかなければならない流れなので、今以上に大切な仕事かもしれません。
産廃業ではなく、環境企業のように自社を再定義して、若者に対する見せ方を工夫すればチャンスはあるのではないでしょうか。
■自分の会社や業界の短所しか思い浮かばない時ってありますよね。
だったら、それを一度全部書き出してみましょう。
その後に、それを無理矢理でもプラスの見方で書き直してみてください。
何かヒントが見えるかもしれません。
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山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。