過去のGoogleアナリティクスのデータが消える!?
2018.05.07
4月半ばにGoogleからウェブマスターのメールアドレス宛に、
「一般データ保護規則(GDPR)に関する重要なお知らせ」
というメールが届いたと思います(当社には4月18日に届きました)。
メール文面を読んでも、恐ろしく分かりにくい日本語で(昔からGoogleの日本語は分かりにくい!)、何だか自分には関係ないような気がしてしまいますが、結構重要なメールなのです!
後述しますが、Googleアナリティクスで対応しておくべき事項があります。
■そもそもGDPRとは何なのでしょうか?
GDPRとは「EU一般データ保護規則」(General Data Protection Regulation)の略で、EUとその周辺国における個人情報保護に関する法律のことです。
「GDPR」というキーワードでググると、GDPRについて分かりやすい解説がたくさん出てきますので、ここでは詳しく解説しませんが、簡単に言うと、EUで商売している企業やEUに商品やサービスを提供している企業が対象になる個人情報に関する法律で、氏名や住所、メールアドレスだけでなく、IPアドレスやクッキー情報も個人情報に含まれるそうです。
■Googleもこれに対応するために規約を変更しました。
それに伴い、AdWords広告で新しい規約への同意が求められます。
また、Google アナリティクスにおいては、今までは何もしなくても昔のデータも保存してくれていたのですが、設定をしない場合は、26ヶ月以前のデータが自動削除されるようになりました。
前々年との比較とかができなくなるので困りますよね!
ですので、自動削除されないためには設定をする必要があります。
もし、Googleアナリティクスにアクセスして、ページ上部にこのような↓アナウンスが表示されるのであればまだ設定ができていません。
その場合は、下記URLに、設定手順をアップしたので、こちらを参考に設定をしておきましょう。
1)左メニューの下部にある「管理」をクリック
2)画面の真ん中にある「トラッキング情報」をクリック後、「データ保持」をクリック
3)画面の中ほどにある「ユーザーデータとイベントデータの保持」のプルダウンを「26ヶ月」から「自動的に期限切れにならない」を選択して、最後に「保存」ボタンをクリック
以上で設定は完了です。
残りあと18日しかありませんので、お早めに対処しておきましょう。
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山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。