不都合な真実を見る
2019.07.30
あなたは、ライバル会社のサイトを見ることに抵抗がある方ですか?それとも抵抗は無い方ですか?
今はそうでもありませんが、以前の私はどちらかと言うと見たくない方でした。
特に、自分が上手くいっていないときに、上手くいっているライバル会社のサイトを見たくありませんでした。
認めたくないんですね。ライバル会社が上手くいっていることも、自分が上手くいっていないことも。
これはアクセス解析とかも一緒ですね。上手くいっていないとき、失敗したテスト結果を見るのと同じで、アクセス解析の数字なんて、できれば見たくない。
でも、上手く行っていないときこそ、見るべきなんです。なぜなら、ライバル会社が上手くいっている理由が見つかるから。
私は、自社のWebサイトをリニューアルする際に、競合サイト3社分を全てプリントアウトし、ファイリングして、移動中などに通読しました。下手な本や教材なんかより、よっぽど役に立ちます。
見ていくと、自社とライバル会社の差に愕然するかもしれません。見れば見るほど、ライバル会社のサイトがよくできているように思える。その現実を一度受け入れてください。
そうすると、見えてきます。ライバル会社の良いところも弱点も。「自分だったらこうするなぁ」という点が必ずあります。ライバル会社に無くて、自社にあるものにも気づくこともできます。良いアイデアが浮かんだら、御社の個性になるかもしれない。
ライバル会社の良いところは学ばせてもらって、イマイチだなと思うところは改善して下さい。そうしたら、ライバル会社よりも訴求力のあるサイトになるはずです。
そして、この作業を定期的にやってください。ライバル会社も努力してますから。
Web制作の世界は、後出しジャンケンです。後出しジャンケン合戦なんです。
そうやって、ライバル会社と一緒に成長しましょう。
経営の神様もこう言っています。
ほとんどの人は、競い合えるライバルがいないと、だんだんだらけてくる。
ライバルが強くなければ、自分も強くならない。
(松下幸之助)
なんだか、ライバルがありがたい存在に思えてきませんか?
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山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。