ウェブラボ代表の山浦が、
Web担当者・経営者・起業家に向けて配信するコラム

Webを集客に活用したい人のための
Webサイト・マネジメント術

最新のトピックや実務家ならではの身近なちょっとした疑問に回答しています。

お客様は商品だけでなく○○○も買っている

2020.04.13

お客様は商品だけでなく○○○も買っている

■先日この本↓を読みました。

 

D2C 「世界観」と「テクノロジー」で勝つブランド戦略『D2C 「世界観」と「テクノロジー」で勝つブランド戦略』
佐々木康裕 (著)

 

 

 

 

 

D2Cというのは『Direct to consumer』略で、インターネットを通じて、製造者(メーカー)が卸を介さずに直接、消費者と取引する業態です。
D2Cは以前、このメルマガで取り上げたことがあります。

 

この記事↓です。
『これからECを立ち上げるなら、参考にしたい米国D2Cブランド』

 

2年前、この記事を書いた時は、米国視察から帰ってきてあまり日が経っていない時でした。
実際にニューヨークやサンフランシスコのWARBY PARKERやallbirdsのお店に行って、伸びていることを目の当たりにしたのですが、一方で、なぜこんなに伸びるのか正直わからない、モヤっと部分もありました。商品自体は無印良品などに売っているものとそんなに変わらないし、値段もすごい安いと言うわけではありません。

 

そんな中、先日たまたま書店で目に入ったこの本を読んで整理ができました。

 

 

■なぜあらためてこの本をこのメルマガで薦めるのかと言うと、“あなたもD2Cをやるべきだ” などと言いたい訳ではありません。
どんな業種においても、考え方において、今後のビジネスビルディングの参考になると思ったからです。

 

ポイントは2つあります。

  • 機能(プロダクト)ではなく、世界観(ライフスタイルを売っている
  • テックを使って、顧客体験を上手くデザインしている

 

特に前者は、人の価値観が変わってきている昨今において、どの業種でも意識すべきものではないでしょうか。

 

 

■この本で、こんなことが述べられています。

 

彼ら(D2C企業たち)は必要以上にプロダクトの機能について話したりはせず、コンテクストや世界観を語り、より深い共感を獲得している。そして、顧客は機能だけではなく感情を買おうとしている

Casperは、睡眠を通じて新しいライフスタイルの実現、さらに言うと、新しいカルチャーの創出を目指している

彼らが既存のメーカーに勝てる理由は、機能をめぐる競争から、世界観をめぐる競争へとレイヤーをずらしている

優れたブランドは、他社と差別化できる世界観を築いている

もっと自社のブランド力を強化したいとか、業界の強豪とどうやって戦っていけば良いかを考えている人にとっては、ヒントになるのではないでしょうか。

 

 

あなたはどんな想いで今まで仕事をしてきたのだろうか?
あなたの商品・サービスには、どんなストーリーがあるだろうか?
お客さんにどんな価値(ライフスタイルや感情)を提供しているのだろうか?
そしてそれをどのように表現していったらよいだろうか?

思いついたことをいつでもメモできるようにペンを持って読むことをオススメします。

 

D2C 「世界観」と「テクノロジー」で勝つブランド戦略『D2C 「世界観」と「テクノロジー」で勝つブランド戦略』
佐々木康裕 (著)

山浦 仁

山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役

大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。

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