業界別、スマホのアクセス割合
2021.05.16
Webサイトのオーナーや担当者は、基本的にPCで自社のWebサイトを見ている方が多いです。ですから、Webサイトの改善やリニューアルをする時、どうしてもPCの画面を見ながら思考しがちです。
しかし、Webサイトによっては、まずはスマホファースト、つまりスマートフォンを優先して考えていく必要があります。
実際に、最近は、当社の制作案件でも、スマホファーストで設計&デザインをするものが増えてきています。我々からスマホファーストで設計&デザインすることを提案することもあれば、オリエンテーションの段階でクライアントから要望されることもあります。
スマホファーストにすべきかどうかは、実際にそのWebサイトに訪問しているユーザーのデバイスの割合で決まります。
Google Analyticsでは、下記の手順でデバイスの割合を調べることができます。
ここ最近の傾向としては、B2Cのサイトでは、ほとんどスマートフォンが優位で、B2Bのサイトでは、まだPCの方が優位であることが多いです。
例えば、当社所有のWebサイトの場合、は次の通りです。
当社が管理代行をしているB2C向けのサイトでは、直近3ヶ月のデバイス割合は次の通りでした。
B2B向けのサイトとB2C向けサイトでは、スマホの割合が逆転していますね。もう少し他の業界も見ていきましょう。
下記は、SimilarWebというWebサイトの視聴率調査ツールで調べた割合です。
あくまで、視聴率調査ツールなので、Google Analyticsのようなアクセス解析ツールほど正確ではありませんが(Webサイトによってはスマホが多めに出やすい傾向があります)、大まかな傾向はつかめると思います。
まずは大手Eコマースサイト。
Amazon以外は圧倒的にスマホが多いです。
(おそらくこの数値にアプリは含まれていません)
次にホテルと生命保険会社を見てみましょう。
ホテルなどは圧倒的にスマホ優位ですね。生命保険も約7割がスマホです。
もう少し大きな画面で検討したくなる業界、例えば自動車や住宅などはどうでしょうか。
やはり、若干PCの割合が多くなります。それでもやはりスマホ優位ですね。
それでは、B2BのWebサイトはどうでしょうか。
コンサルティング業界を見てみましょう。
やはりPC優位ですが、タナベ経営のみスマホの割合が多くなっています。SimilarWebは、スマホが多く出がちなのもあると思いますが、それを差し引いてもスマホが結構多いのかもしれません。
もし御社がB2Cのビジネスなのであれば、一般的にスマホの割合の方がPCより高いと思います。もし、B2CではなくB2Bのビジネスであったとしても、スマホの割合は思っているよりあるかもしれません。
まずは、アクセス解析でデバイスの割合を調べてみましょう。
もしスマホの割合がPCより高ければ、スマホファーストで思考する必要があります。
ちなみに、現在、Webサイトがスマホ対応されていない場合は、アクセス解析をしても、スマホの割合が低く出てしまうことがあります。それは、スマホ対応されていれば本来あったはずのスマホのアクセスを逃してしまっているからです。けっして、スマホのアクセスが少ないからスマホ対応しなくても良いということではないので注意が必要です。
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山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。