値引きの理由
私が部下からもらう相談の中で確実にベスト3に入る相談に次のようなものがあります。
「今、当社への発注を検討しているお客さんがいるのですが、もう少し値引きしてくれたら発注したいと言ってます。
値引きしても良いですか?」
私は、同じ条件のまま値引きすること、つまり理由無き値引きは絶対にNGと返答します。
なぜならば、
・利益が減る
・言えば安くする会社と思われる
・正規の料金でご発注いただいたお客さんに失礼だし、信用を失う
値引きは慎重に行う必要があります。
特に中小企業は、恒常的な値引きは利益を相当減らすので、やるべきではないと思います。
■一方で、お客さんにも予算がありその要望にも応えてあげたいという思いも当然あります。
私は、完全に値引きを否定している訳ではありません。
値引きを依頼してくるということは、裏を返せば、当社に発注したいと思っているということです。
全く発注したいと思っていなければわざわざ値引きの相談などしてきません。
■その場合は、部下と一緒に何か良い方法が無いかと思案します。
方法はいろいろありますが、当社の常套手段は次の2つです。
・お客さんができることはお客さんにやってもらい、当社の工数を減らす
・お客様の声やインタビューに協力してもらうことを前提に値引く
基本的には前者で対応し、
後者は、何か新しいサービスの立ち上げや実績を作りたい時などに使います。
いわゆる「モニターキャンペーン」のようなものですね。
そして、お客さんに値引きの条件を提案しますが、それでも相手が提案をのんでくれない時は、案件をお断りする勇気も必要です。
■上記以外にも値引きの理由っていくつもあります。
決算、ワケ有り、在庫処分、ポイント、割引券 etc
そう言えば、もうすぐバレンタイン。
こういうイベントも、値引きの理由の1つですよね。
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山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。