ウェブラボ代表の山浦が、
Web担当者・経営者・起業家に向けて配信するコラム

Webを集客に活用したい人のための
Webサイト・マネジメント術

最新のトピックや実務家ならではの身近なちょっとした疑問に回答しています。

ドメインの契約主体

2016.02.17

昨日は自社サイトのコンテンツそのものの所有権について話をしました。

今日はドメインについて話します。

■ドメインが制作会社のものになっているというパターンは結構多くて、そして、非常にやっかいなのです。

普通、中小企業の場合、サーバは自前で購入するのではなくレンタルサーバを使います。

サーバを借りる時というのは、サイトを立ち上げる時だったりするので、サーバの契約も制作会社が行ったりします。

普通は、制作会社はレンタルサーバの契約代理だけをし、ドメインとサーバの契約主体はクライアントにするのですが、世の中には、ドメインとサーバの契約主体を制作会社にするという、不届きな制作会社が未だに多いのだそうです。

■なんで、そんなことをするかと言うと自社との契約を切らせないためです。

契約主体が制作会社になっているということは、契約が切れたら、それが使えなくなります。

ですから、制作会社と単発の請負い契約ではなく、継続課金のような契約をしている方は要注意です。

■特にこの時に問題になるのがドメインです。

サーバは中身のデータを新しいサーバに移せば良いのですが、

ドメインが使えなくなれば、新しいドメインをとらなければならなくなります。

そうすると、どんな困ることが起こるかわかりますよね?

会社のサイトのURLが変わるしメールアドレスも変わります。

URLやメールアドレスを取引先などに全て周知し直さなければなりません。

名刺や封筒なども印刷し直しです。

■それにSEO的にも非常によくありません。

今までそのドメインでサイトを運用してきて、いろいろなところからリンクをもらっているはずです。

そのリンクが全て切れてしまいます。

それによってアクセス数が減るだけでなく、検索エンジンは他者からリンクされていることを評価しますから、その評価が失われます。

また、検索エンジンは、そのドメインが長く運用されているほど、有利になります。

つまり、出来たばかりのドメインは古くからあるドメインよりも上位表示しにくいのです。

■もし、自社が使っているドメインの契約主体が自社から制作会社か分からないなら、今すぐ調べましょう。

ドメインが自社の所有になっていないなら、制作会社との関係が良好なうちに、自社の所有に切り替えたいと上手くお願いしてみたら如何でしょうか?

一生涯、その制作会社とお付き合いするなら良いですが、Webの進化は早いので、どこで何があるか、どんな出会いがあるか分かりません。

それに、ドメインの契約主体をクライアントにせず自社にするような制作会社はたぶん、そんなに良い制作会社ではないと私は思います。

もしこの件で困っている方がいたら私にこのメール下にあるフォームかアドレスから連絡ください。

山浦 仁

山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役

大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。

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