Webのプランニングには○○目線が絶対必要
■さて、先週、当社の東京本社の方では新人研修の最終課題であるプレゼン実習を行いました。
新人が2チームに分かれ、競合プレゼンをします。
審査員は私を含む先輩社員4名。
もちろん、新人にとっては初のプレゼン。
今年のテーマは、当社の.com(https://www.site-shokunin.com/)のリニューアルです。サイト職人のリニューアルです。
今のWebサイトになってから5年ぐらい経ちますので、丁度よい教材になります。
■このプレゼン大会は、半年間の研修を通じて学んだことをフル活用してプレゼンします。
このプレゼンが駄目だと、審査員の先輩社員から
「山浦は半年間何を教えてたんだ」
と言われますので、私もテストされているような気分になります。
とは言っても、本番で失敗するぐらいなら、こういう失敗して良い場で思いっきり失敗してもらいたいですけどね(^ ^;
■さて、肝心のプレゼンの出来ですが、まぁまぁかな・・・
去年はテーマが「ウェブラボの採用サイトのリニューアル」だったので、テーマは今年の方が難易度が高かったかもしれません。
両チームとも、学んだテクニカルなことをきちんと押さえようとしているのは良いのですが、肝心の部分が抜け落ちていました。
それは、ユーザー目線です。
SEOでどんなキーワードを狙うのか、競合他社に対してどんなコンテンツを追加するのか、そういうことは良かったのですが、そもそも、
- ユーザーはどんな人で、
- どんな気持ちで、
- どんな経路(どんなキーワード)でWebサイトに訪問して、
- その時にどんな情報(画像、コピー)が見えていたら次のページに進む気になるか、
- そしてWebサイトの各ページを通じてどんな順番で何が伝わったらどんな感情をいだいてもらえたらお問い合わせしてくれるのか、
- ユーザーはどんな人で、
ユーザーのペルソナ作ったり、カスタマージャーニーマップを作ったりも大事ですが、それらは全ては“ユーザーから見えている景色”をイメージするためのものであるということを忘れないで欲しいです。
このストーリーがありありとイメージできるようになると、プランニングに芯が入ってきます。
上っ面のテクニカルな所だけ弄っていても成功するプランニングになりません。
再来週、プレゼンの修正版を提出してくれることになっています。
この辺が改善されていて欲しい!
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山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。