ウェブラボ代表の山浦が、
Web担当者・経営者・起業家に向けて配信するコラム

Webを集客に活用したい人のための
Webサイト・マネジメント術

最新のトピックや実務家ならではの身近なちょっとした疑問に回答しています。

100点より30点!?

2019.10.09

100点より30点!?

■当社では、いくつものWeb制作のプロジェクトが進んでいますが、ごくたまに、プロジェクトがクライアントの都合で途中で止まってしまうことがあります。
先月も、そういうプロジェクトが1つありました。

 

そのプロジェクトは、第1フェーズでデザインとSEOの強化及びサイト構成の一新を行い、第2フェーズで新規のコンテンツを追加していくというスケジュールを組んでいました。

なぜかというと、結構なボリュームの新規のコンテンツを作りたく、原稿執筆や写真撮影などで時間がかかりそうだったからです。

 

であれば、新規のコンテンツを作っている間に、第1フェーズとして、とりあえず今すぐにできる分だけで一旦サイトリニューアルをやってしまい、残りを第2フェーズとして公開しようという考えで進めていました。
たとえ、第2フェーズができあがっていなくても、第1フェーズの時点で、少なくとも今よりは確実に良くなるはずなのです。

 

なぜなら、、、
・デザインが新しくなる
・ユーザビリティの課題が解消される
・SEOが強化される
・スマートフォン対応になる

からです。

 

ですが、このプロジェクト、社長の鶴の一声で、第2フェーズの作業が終わるまで公開しないという方針に変わってしまいました(見積金額も変わらないのに。。。)。

 

■この社長を説得できなかったうちの社員の力不足もありますが、これはとても残念なことです。

 

もし、第1フェーズを早くリリースして、アクセス解析等のデータを収集できれば、そこから出てきた改善点を第2フェーズで活かすこともできたのです。

ですが、今回それは出来なくなってしまいました。

 

■こんなこと書いていますが、以前、実は私も知り合いのコンサルタントから

 

「山浦さんは完璧主義すぎるから30点でリリースするぐらいの気持ちでいる方が良いよ」

 

と言われたことがあります。

 

30点は低すぎるのでは?というツッコミは置いといて、そんな私ですから100点満点主義の社長の気持ちはとてもよく分かるのです。

 

しかし、周りの経営者仲間を見ていると100点満点を狙って行動が遅くなる人より、とにかくある程度のところで早めに立ち上げて、その後、どんどん修正・改善していく人の方が、成功していると感じます。
一歩前に進むと、進む前とは少しだけ風景が変わり、その先の風景が少しだけ見やすくなります。

 

  完璧を目指すよりまず終わらせろ。      マーク・ザッカーバーグ(FacebookCEO)

山浦 仁

山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役

大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。

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