コンテクスト
■私は仕事柄、よく知り合った人からWebサイトを見せられて、「こんな感じのサイトなんですけどどうですか?」なんて聞かれます。
正直、言葉に詰まります。
なぜ言葉に詰まるかと言うとそのWebサイトがイケてないからとかそういった理由では決してありません。
そういう質問をする人のサイトはパッと見た目のデザインだけは整っていたりするので、なおさら言葉に詰まります。
そうではなくて、コンテクストが分からないから答えようがないのです。
■コンテクストとは、背景にある状況のことです。
・お客さんは誰なのか?
・どんな問題を解決したいと思っているのか?
・お客さんは、どうやってそのサイトに来るのか?
・検索エンジン経由ならば、どんなキーワードで来るのか?
・どんな競合他社と比較検討しているのか?
・ファーストビューでどんな情報(画像・コピー)が見えている必要があるか?
・そのサイトでどんな結果を出したいのか
例えば、SEOでの集客を重視するのか、それとも大手企業のように販売店支援に重きを置くかで、全くサイトの作り方が変わります。
ご自身で自社のサイトをどうしようか考える時も、ぜひこのコンテクストを頭に入れて考えてください。
■それと、他人の成功事例を学ぶ時もこのコンテクストを意識して下さい。
世の中には情報が溢れています。
と同時に、情報が陳腐化するのも早いです。
例えば、5年前のSEOやリスティング広告、SNSの成功事例は、同じことを今やっても成功するとは限りません。
鵜呑みにするのではなく、それは今の当社の状況に当てはまるのか当てはめるには今の状況だとどんなアレンジが考えられるか?
常にそんな視点で情報を見ていきましょう。
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山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。