ウェブラボ代表の山浦が、
Web担当者・経営者・起業家に向けて配信するコラム

Webを集客に活用したい人のための
Webサイト・マネジメント術

最新のトピックや実務家ならではの身近なちょっとした疑問に回答しています。

求人サイトへの出向とは別に、自社の採用サイトは必要?

2014.05.26

採用

質問採用にあたって、今度、リクナビやマイナビのような求人サイトに出稿をします。その際に、自社の採用サイトはあった方が良いのでしょうか?

回答絶対にあった方が良いです。
自社の採用サイトを制作して、必ず、求人サイトの求人広告からリンクを張ってもらってください。

採用サイトが必要な理由

採用サイト例えば、同じ業界で同規模のA社とB社があったとします。

A社のWebサイトには募集要項だけ。
B社のWebサイトには、採用情報のページに、仕事内容や社内の雰囲気、社長や先輩社員のメッセージなどが明示されています。

あなたが応募者だったら、どちらの会社に入りたいでしょうか?

当然B社だと思います。

もちろん、求人サイトにも、仕事内容や社内の雰囲気などを掲載することはできますが、スペースに限りがあるので、情報発信量が限られてしまいます。

また、どの企業も予め用意された同じ広告枠が適用されるので、独自性も出しづらいです。ですから、採用活動を本当に成功させたいなら、自社の採用サイトが必須となります。

「リストラ」「ブラック企業」「パワハラ」など、世の中、不安を煽るニュースばかりですから求職者も不安なのです。

実際は入社してみないと本当にその職場が自分に合うかどうかなど分からないのですが、求職者は少しでも入社後に後悔するリスクを減らしたいと思っています。

本当は良い会社なのに、それが伝わらないことで、優秀な人を逃してしまうのは本当にもったいないことです。

また、自社の採用サイトを充実させることで、「入社してもすぐに辞めてしまう」という採用のミスマッチを減らすこともできます。
これは、採用側がきちんと欲しい人物像や社風を情報発信することで、それに合わないと感じた人は応募してこなくなるからです。

採用サイトの作り方

採用サイト
制作にあたっては、採用サイトを集めた“まとめサイト”も参考になります。「採用サイト」などとgoogle検索すると、いくつかヒットします。
採用活動もマーケティングと一緒だとよく言われます。

ターゲット(採用したい人物像)を明確にし、自社がターゲットの問題解決にどのような貢献ができるのかメッセージを作り、集客し、クロージング(面接)する。その流れはマーケティングそのものです。

まずは、採用したい人物像を明確にします。

次に、その人たちが、どんな会社で、どんな風に働きたいと思っているか、会社の何を知りたいのかを書き出していきます。

そして、同業界はもちろん、他業界の採用サイトを見て、どんなコンテンツを展開しているかチェックします。

そうすると、自社の採用サイトに必要なコンテンツがある程度見えてきます。

あとは原稿と写真の準備ですが、原稿は外部のライターに依頼するのでも、社内で執筆するのでもどちらでも構いませんが、写真は、相当腕に自信がある方以外は、プロのカメラマンに依頼することをおススメします。

写真がいまいちだと、どんなにデザインを頑張ってもあまり良いサイトになりませんが、写真が良いと、たとえデザインがいまいちでも求職者への印象が良いサイトになります。

採用サイトの制作コスト

今、人材紹介サービスなどに依頼をすると、その採用した人物の年収の3割程度の紹介料を取られます。例えば、採用した方が年収350万であれば、105万の紹介料が発生するのです。

採用サイトは、この半分程度の予算で、結構充実したものが制作できます。

優秀な人材を獲得・育成できれば、その投資は数年後に必ず何倍にもなって返ってくるのです。
しかも、採用サイトは一度制作してしまえば、更新をしながら数年は使用できます。
そう考えると、制作にかかるコストは決して高くないと思います。

最近は、景気も上向きになってきたことや、人口動態の変化もあり、企業にとって人材確保が大きな課題になりつつあります。新規顧客獲得のためのWebサイト同様に、採用サイトも充実させていきましょう。

統計引用:厚生労働省 「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」の公表数値を元にグラフ化統計引用:厚生労働省 「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」の公表数値を元にグラフ化

山浦 仁

山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役

大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。

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