ウェブラボ代表の山浦が、
Web担当者・経営者・起業家に向けて配信するコラム

Webを集客に活用したい人のための
Webサイト・マネジメント術

最新のトピックや実務家ならではの身近なちょっとした疑問に回答しています。

サーバーの選び方

2020.10.25

データセンター

質問ホスティングサーバー選びで悩んでいます。何かポイントはありますか?

 

 

 

回答御社の中にサーバーの保守・運用に関する知識のある人がいるかどうかと、月々の支払いコストとサーバーが遅くなったり落ちたりすることによるリスクを天秤にかけながら選択していきます。

 

 

一昔前は「共有サーバーか専有サーバーか」の2択しかありませんでしたが、最近はVPSやクラウドサーバーなど、選択肢も増えてきました。価格帯も、月々数百円のものから数万円のものまでさまざまです。

 

以前よりも選択肢が増え、技術的な違いも分かりづらくなったので、選ぶのが難しいかもしれません。

 

 

サーバーの種類

まずは、サーバーの種類を整理しておきましょう。主に次の4種類のサーバーがあります。

 

①共用サーバー

共用サーバーのイメージ1つのサーバーを他のユーザーとシェアする形。住宅で言えば、賃貸アパートのようなものです。安価で、サーバーの保守・運用もサーバー会社が行ってくれるので、サーバー保守・運用に関する専門知識の無い人にとっては、最初に候補になるサーバーです。反面、サーバーの設定等を自由に変更したりする権限は無いので、他のサーバーに比べて自由度は低くなり、また、CPUやメモリ、ハードディスクを他のユーザとシェアするので、他のユーザーの影響を受けることがあります。

 

②VPS

VPSのイメージVPSとはVirtual Private Serverの略です。物理的には共用サーバーですが、仕切られた領域を1台のサーバのように利用できます(仮想サーバ)。専用サーバに近い自由度があり、他のユーザーの影響も受けにくいですが、サーバー保守・運用に関する専門知識が必要です。

 

 

 

 

 

 

③クラウドサーバー

クラウドサーバーのイメージVPSと同様に、物理的には共用サーバーですが、仕切られた領域を1台のサーバーのように利用できます(仮想サーバ)。VPSとの最大の違いは、メモリやハードディスクなどのサーバリソースを自由に拡張できることで、専用サーバのように複数台構成などもできます。料金体系は従量課金制であることが多いです。サーバー保守・運用に関する専門知識が必要です。

 

 

 

 

 

④専用サーバー

専用サーバーのイメージ1台のサーバを物理的に専有利用できます。他のユーザーの影響も受けません。住宅で言えば一戸建てのイメージです。
ただし、他のサーバーに比べて費用は高めになります。自由度や拡張性も非常に高い反面、保守・運用には専門知識が必須です。
最近は、共用サーバーのように、サーバー会社が保守・運用してくれるマネージドプランの専用サーバーもあります。

 

 

 

サーバの選び方

サーバの選び方は用途によって変わってきます。

 

・ほとんどの中小企業は共用サーバーでOK

一口に共用サーバーと言っても、多機能なものから、機能が絞られた個人ユースの安価なものまで多様なサービスがあります。

 

ある程度の金額(例えば月額3000円程度)以上のビジネスユースのサーバーで、自社にとって必要な機能が揃っているサーバーを選べば、相当なアクセス数がある巨大サイトでない限りは、多くの企業が共用サーバーでほとんど不便を感じないはずです。他のユーザーの影響についても、このクラスの共用サーバーならば、サーバー会社側でもきちんと管理しているので、他のユーザーの悪影響などはほとんど感じません。安価な共用サーバーの場合、サポート対応は基本的にメール対応のみです。ビジネスユースで利用するのであれば、電話対応がきちんとある会社を選びましょう。

 

 

・root権限が必要なことをする場合はVPSサーバー、クラウドサーバー、専用サーバーのどれか

root権限というのは、簡単に言えば「サーバに対して何でもできる権限」です。root権限が無いとインストールできないアプリケーションなどを使いたい場合は、VPSサーバー、クラウドサーバー、専用サーバーのどれかを選択することになります。
将来拡張したり、他のユーザーとの同居などが気にならないのであれば、VPSが一番安価です。

 

但し、root権限があるということは、サーバ管理者は自分ということになるので、セキュリティやトラブルなどは自分で解決しなければなりません。ある程度のサーバ運用知識が必要になります。

 

 

・イベントやキャンペーンなどで一時的なアクセス増などにフレキシブルに対応したい場合はクラウドサーバー

サーバは、どんなに月間のアクセス数が多くても、それがコンスタントに分散していればそれほど問題はありません。

 

問題が出てくるのが、一時的なアクセス集中です。クラウドサーバーの場合、例えば、3日後にテレビで紹介されるから一時的にメモリなどのサーバーリソースを増やしておく、といったことができます。

 

当然、サーバーリソースを増やせば、それに伴いコストも高くなります。

 

 

何かあった時に出るサービスの差

私が会社員時代に、先輩ディレクターから「サーバーってのは保険みたいなものだよ。安定している時は料金の違いなんてほとんど意識しないけど、ちょっとした何かがあった時に差が出る。」と言われたことがあります。

 

本当にその通りだなと思います。

 

私は仕事柄、これまで相当な数のホスティングサーバーと接してきました。

 

確かに平常時は料金の違いを意識することはほとんど無いので、安いほうが良いと思ってしまいます。しかし、安いサーバは、サーバ自体の物理的な問題なのか、管理会社の問題なのかは分かりませんが、サーバーが遅くなったり落ちたりすることが多い傾向があるのも確かです。

 

 

サーバーを選択する場合は、月々の支払いコストと、サーバーが遅くなったり落ちたりすることによるリスクを天秤にかけながら選択する必要があります。

 

例えば、起業したばかりの会社や趣味のWebサイトならば、無理せずに月々数百円のサーバーから始めれば良いでしょう。

 

もう既に社員が何人もいて、Webサイトからのお問い合わせが大切な企業ならば、せめて月額3000円以上で、倒産の可能性が少ない大手のサーバーを借りておいた方が良いです。

 

 

当社は、いくつかの大手サーバー会社の代理店資格を持っていますので、もしサーバ選び及び申込手続きにお困りの際は、お気軽にお声掛けください。

山浦 仁

山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役

大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。

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