ウェブラボ代表の山浦が、
Web担当者・経営者・起業家に向けて配信するコラム

Webを集客に活用したい人のための
Webサイト・マネジメント術

最新のトピックや実務家ならではの身近なちょっとした疑問に回答しています。

Web制作の適正価格

2016.09.30

私は仕事柄、よく「Webサイトの制作費は、いくらぐらいが適正なんですか?」と聞かれます。

■会社経営をしていると、お金を稼ぐのももちろん難しいですが、有効にお金を使うのはもっと難しいですよね。

難しい理由は、恐らく「勇気」が必要だからです。

■例えば、5年前、ウェブラボが現在入居している事務所を選ぶ時も、「ちょっと広いな〜。高いな〜」と思ったんです。

でもいつかはこの人数になると思っていたし、いろいろと内覧した中では、一番良い物件でした。

少し背伸びして借りたのですが、今は1フロアでは足りず、もう1フロアを借りるぐらいになっています。

どうやら私はかなり慎重で小心者。

少し思いきる、背伸びをするぐらいがちょうど良い判断ができるようです。

■さて、Webサイトの適正制作費ですが、結論から言うと、会社によって違います。(元も子もない回答ですみません ^^;)

実際に、100万のリニューアルプランを「結構かかるんですね」と言う会社もあれば「これでこんなに安くて大丈夫ですか?」「安すぎて不安なんですけど」と言う会社もあります。

その時のその会社の規模もそうだし、売っているものによって違う。

例えば、住宅販売だったら、Webサイトをリニューアルすることで、リニューアル後、1年の間にリニューアルしなかった時と比べて1件でも多く成約が決まるなら、100万程度の制作費はすぐに元とれます。

しかし、1つ数千円の通販なんかだと、100万の制作費を回収するのは相当な数を売らないのでかなり大変です。

実際に、私はこれが理由で、これまでに何度も“私に制作を依頼したい“というお客さんをお断りしてきました。

どう考えても、事業が苦しくなりそうだったから。

もちろん、その場合は代替案を提案し、「いつか当社でリニューアルしてくださいね」とお願いするのですが。

■Web制作は消費ではなく投資なので、その投資によって、どのぐらい稼げるかという視点が大事です。

Web制作業界は、見積りのやり方も各社バラバラなので、適正価格が分かりにくいですが、基本的な傾向としては、クオリティは価格に比例します。

つまり“安ければ安いほど良い”というものではありません。

■私は10万円かけて20万円儲かるより100万円かけて200万円儲かる方が投資としては成功かなと思っています。

儲かっている絵が思い描けるなら、少し背伸びだと思っても大丈夫ではないでしょうか。

山浦 仁

山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役

大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。

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