スペースが無ければ新しいものは入らない
2017.10.23
■私の自宅の部屋には、部屋の天井まで高さがある大きな本棚が3つあります。
とうとうその本棚がいっぱいになってきてしまいました。
一列だと全部収まりきらないので、本の前に本を置くような状態、つまり手前と奥の2列になって、奥の本は手前からは背表紙が見えない状態になっています。
本以外にも、これまでに参加したセミナーの資料やネットで購入した教材が並べられています。
実はこれが原因で、最近、良くも悪くも本を購入することを躊躇することが増えて
きています。
ちょっと読んでみたいなと思っても、「買っても本棚にはもう置く場所が無い」と思ってしまうのです。
これによって、本を買う時に少し吟味するようになりました。
「買わなきゃ良かった」と思う本も随分あるので、無駄遣いは減ったかも・・・
ただ、本というのは、その道のプロが大変な労力と時間をかけて、それまでに習得された技術や知識をまとめてくれているにも関わらず、たった2,000円ほどしかしません。
私は本は非常に効率の良い投資だと思っているので、購入を躊躇するという状況はあまり良くありません。
そこで、ドラッカー本など定期的に手に取るものだけを残し、あとは思い切ってブックオフに売ったり、セミナーの資料も、よく参照するもの以外は、ScanSnapというスキャナを使って、デジタル化してしまいました。
■スペースを空けるには、今あるものを手離してスペースを作るか、より広いスペースを買うか借りるしかありません。
「スペースが無ければ、入ってこない」
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これは、私が起業した時にお世話になったインキュベーションマネージャーの方からいただいたアドバイスです。
私は起業して最初の1年半は、杉並区のインキュベーション施設を借りて1人で仕事をしていました。
仕事が少しづつ増えてきて、かなり忙しくなり、夜な夜な黙々と作業をしていることが増えてきました。
でもそれまで人を雇うという経験をしたことが無かったし、雇った以上は簡単に辞めさせることなどできないので、怖くてなかなか社員採用に踏み出せないでいました。
上記の言葉は、そんな時に、見かねたインキュベーションマネージャーが私にくれた言葉です。
その一言のおかげで、社員を採用し、その後もこの言葉を意識して、継続的に採用と事務所移転を繰り返して来ました。
私はビビリで慎重な性格なので、この言葉が無かったら、今の規模になるのはもっと遅かったかもしれません。
スペース(器)が無ければ、 新しい仕事は入ってこない。
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山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。