コスト0円の地味な施策で最高売上
2016.12.08
当社のクライアントに、川越にあるイタリアンレストラン「マンジャ」があります。
川越駅のクレアモールに2店舗目を出すにあたって、10月にWebサイトをフルリニューアルしました。
フランスやイタリアで修行し、日本の有名ホテルでもシェフをしていたオーナーの川上さんが作るイタリアンはメチャメチャ美味しいのです。
その川上さんから、嬉しいご報告がありました。
昨月(11月)、本店の1日の売上が開店以来最高記録になったのだそうです。
■実はこの記録、Webサイトのリニューアルのおかげではありません。
7月から、来店してくださったお客さんにメールアドレスや誕生日などを登録してもらい、そのお客さんに毎月、旬な食材の情報を送ったり、お誕生日のオファーを送るという施策を行っていました。
それを受け取ったお客さんが、会社の同僚をたくさん引き連れてご来店くださったのです。
■やったことは実に単純。
テーブルにメールアドレス登録を促すオファー付きの案内カードを置いて、登録してもらい、毎月、メールを送るだけ。
顧客リストも初月は43件。
今やっと100件を超えたぐらい。
だから、毎月送るメールも、メルマガ発行サービスなんて使わずに1件1件、メールを送っています。(つまりコスト“0円”)
でもね、数は少ないけど、地元の濃いファンが登録してくれていて、この施策をやるようになってから、ご自分や家族の誕生日とかでもレストランを使ってくれるようになってきたんですよ。
■毎月、ニュースレターやメルマガを送るというのは、レストランや整体院など商圏が限られたビジネスでは王道の方法。
でも、王道すぎるからなのか、地道だし面倒だからなのか、意外とやる人が少ない。
最初は顧客リストの数も少なし、文面も下手かもしれない。
だから、それほど大きな成果も出ません。
でも、やる人とやらない人の差は将来、大きなものになります。
この顧客リストが5倍、10倍になったらどんなことが起こるんでしょうか。
今から楽しみです。
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山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。