ウェブラボ代表の山浦が、
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トランプの暴言とシンプルな法則

2016.11.18

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連日、トランプ氏の話題で持ちきりです。

ということで、私もそれに乗っかってみようかと思います。
(といっても、政治の話ではありません)

■トランプ氏の勝因について、いろいろなメディアがいろんなことを言っています。

その中でよく言われているのが現政権に対して不満を持っている層が、言いたくても口に出して言えなかったことを、トランプ氏が代弁してくれたと感じて票を入れた、隠れ支持者の人が多かったというものです。

トランプ氏と言えば「お前はクビだ!」のような過激なセリフで有名な人なので、不満層の代弁セリフは“天然“なのかなと思っていましたが、実は違うようです。

トランプ氏はアナリストのチームを持っていて、彼らは政治から取り残されて不満を持っている大きな層に気づき、彼らの分析をもとに、そういった層に響くような言葉をあえて狙って投下していったそうです。

参考

■そういえば、つい少し前にヒットした西野カナさんの「トリセツ」という曲、あの曲もターゲットとなる女性達にグループ調査をして、彼女たちに響く言葉を拾い集めて作ったということを聞いたことがあります。

ヒットしたということは、共感した人が多かったということですが、この曲にはアンチも多かったみたいです。

そんなところもトランプ氏と被りますね。

■D・カーネギーの名著『人を動かす』に次のような一節があります。

夏になると私はメーン州へ釣りにゆく。
ところで、私は苺ミルクが大好物だが魚は、どういうわけかミミズが好物だ。
だから魚釣りをする場合、自分の好物のことは考えず、魚の好物のことをえる。
苺ミルクをえさに使わず、ミミズを針につけて魚の前に差し出し、「ひとつ、いかが?」とやる。
人を釣る場合にも、この常識を利用していいわけだ。

<略>

自分の好物を問題にする必要がどこにあるだろう?
そんなことを問題にするのは、子供じみたばかばかしい話だ。
もちろん、我々は、自分の好きなものに興味を持つ。
しかし、自分以外には誰もそんなものに興味をもってくれない。
誰も彼も、我々同様、自分のことでいっぱいなのだ。
だから、人を動かす唯一の方法は、その人の好むものを問題にし、それを手に入れる方法を教えてやることだ。

トランプ氏は、ターゲットを定め、彼らが欲しい情報を調査してこのシンプルな法則を徹底して実行したとも言えます。

思うように人に動いてもらえない・・・

そんな時は、この原理原則から外れてしまっているときなのかもしれません。

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山浦 仁

山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役

大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。

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