色の持つイメージを知ろう
2021.07.02 Posted by Design team
私たちは、多種多様な「色」に囲まれた世界で日常生活を送っています。しかし、「色」について思いを巡らす機会は少ないのではないでしょうか。
色は、色ごとに様々な性質・意味を持っています。私たちの脳は、それぞれの色に対して何らかのイメージを抱くようになっており、少なからず心理的な影響を受けているのです。
そのため、色を上手く活用できれば、人に与える印象をコントロールすることが可能です。ホームページ制作やデザイン制作などにおいても、配色を考えることは、伝えたいイメージを伝えるための非常に重要なポイントだと言えるでしょう。
今回は、「色の持つ意味やイメージ」について分かりやすく解説していきます。色の特徴や心理的効果などを知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
各色の持つ意味・イメージ
早速ですが、色の持つ意味やイメージについて、それぞれ解説していきます。
今回は、代表的な色として、以下の11種類を紹介します。
- 赤
- オレンジ
- 黄
- 緑
- 青
- 紫
- ピンク
- 茶
- 白
- 黒
- グレー
それぞれ異なる特徴を持っているので、比較しながら読み進めてみてください。
赤
赤色は、生命力やエネルギーを感じさせる色です。「膨張色」「進出色」「温暖色」「興奮色」という性質を持っています。
赤色が連想させる代表的なイメージとしては、以下のものが挙げられるでしょう。
- 情熱
- 愛
- 活力
- 興奮
- 生命
- 怒り
- 暴力
- 危険
エネルギッシュでパワフルな印象を与えることから、ビジネスの場におけるネクタイや、スポーツにおけるユニフォームの色に採用されることが多いです。
また、危険や緊急事態を知らせる場合にも、目を引きやすい赤色が使われるケースが多いでしょう。例えば、消防車やパトカーのサイレン、「禁止」を知らせる標識などです。
オレンジ
オレンジ色は、暖かさや親しみを感じさせる色です。「膨張色」「進出色」「温暖色」「興奮色」という性質を備えています。赤色よりも怖さや強さが薄れ、朗らかな印象を受けやすいでしょう。
オレンジ色は、以下のようなイメージを連想させます。
- 喜び
- 暖かさ
- 明るさ
- 陽気
- 元気
- 親しみ
- 自由
ポジティブな印象を与えるため、様々な企業のコーポレートカラーやブランドカラーに採用されています。
黄
黄色は、希望や幸福を感じさせる色です。「膨張色」「進出色」「温暖色」「興奮色」「軽量色」の性質を持っています。明るくポジティブな印象を与えたい場合に効果的な色だと言えるでしょう。
黄色が連想させるイメージは、以下の通りです。
- 明朗
- 楽しさ
- 希望
- 喜び
- 好奇心
- 無邪気
- 警戒
- 幸福
- 注意
- 危険
黄色は、有彩色の中で最も明るい色なので、人の注意を引きたいときに使われるケースが多いです。例えば、小学生のランドセルケースや、危険を知らせる交通標識などです。
緑
緑色は、安らぎや安心を感じさせる色です。「沈静色」「重量色」「中性色」という特性を持っており、どの色ともバランスよく組み合わせることができます。
緑色は、以下のようなイメージを想起させます。
- 安らぎ
- 癒し
- 自然
- 安心
- 安全
- 落ち着き
- 健康
- 若さ
- 公平
相手をリラックスさせたり、穏やかな印象を与えたりしたい場合には、緑色を使うとよいでしょう。
青
空や海の色でもある青色は、知性や爽やかさを感じさせます。「収縮色」「後退色」「寒冷色」「沈静色」の特性を持っています。
青色がイメージさせるのは、以下のようなものです。
- 知性
- 誠実
- 信頼感
- さわやかさ
- 清潔感
- 冷静
- 冷たさ
- 孤独
青色は誠実な印象を与えられるため、ビジネスで使用されることが多いでしょう。一方で、孤独感や悲しみなど、ネガティブなイメージをもたらす場合もあります。
紫
紫色は、世界中で、上品で神秘的な印象を持たれている色です。「沈静色」「重量色」「中性色」という性質を有しています。
紫色は、以下のようなイメージを連想させます。
- 上品
- 高級
- 優雅
- 神秘的
- 妖艶
- 不安
高級で上品なイメージから、女性化粧品などに紫色が使われるケースも珍しくありません。一方で、不気味で不安定なイメージを連想させることもあるので、注意が必要です。
ピンク
ピンク色は、可愛さや愛情を感じさせる色です。「進出色」「温暖色」「柔軟色」「軽量色」の特性を持っています。
ピンク色が連想させるイメージは、以下の通りです。
- 可愛さ
- 優しさ
- 愛情
- 甘さ
- ロマンチック
- 女性らしさ
柔らかくて可愛い印象を持つピンク色は、女性向けのデザインで使用されることが多いでしょう。また、感謝や愛情を連想させるため、包装紙やリボンにピンク色が使われることもあります。
茶
茶色は、安定感や落ち着きを感じさせる色です。「温暖色」「重量色」の性質を持っています。
茶色が連想させるのは、以下のようなイメージです。
- 堅実
- 安定
- 落ち着き
- 安心
- 穏やか
- 渋い
- 大人
- 地味
地味で保守的な印象を与えてしまう場合もありますが、温もりや居心地の良さを感じさせることも可能です。そのため、茶色を、住居やインテリアに取り入れている方も多いでしょう。
白
白色は、純粋さや清潔感を感じさせる色です。「膨張色」「進出色」「軽量色」といった特性を持っています。
白色が連想させるイメージは以下の通りです。
- 純粋
- 明るさ
- 神聖
- 清潔
- 無垢
- 美しさ
- 未来
- 無
- 空虚
清潔で明るい印象を与えるため、ブライダル業界や医療業界では白色が使われやすいです。また、他の色の邪魔をしにくいので、デザイン制作において非常に利用頻度の高い色だと言えるでしょう。
黒
黒色は、高級感や重厚感を感じさせる色です。「収縮色」「後退色」「重量色」の性質を持っています。
黒色が連想させるのは、以下のようなイメージです。
- 高級
- 重厚
- 威厳
- クール
- 強さ
- 恐怖
- 死
- 悪
重厚で特別な印象を与えるため、高級ブランドでは黒色が採用されるケースが非常に多いでしょう。また、洗練されたデザインやスタイリッシュなデザインを作る際にも黒色は効果的です。
グレー
グレー色は、落ち着きや上品さを感じさせる色です。「柔軟色」「沈静色」という性質を備えています。
グレー色は、以下のようなイメージを連想させます。
- 落ち着き
- 真面目
- 調和
- 大人
- 地味
- 曖昧
- 不安
- 無機質
グレー色は多くの色に馴染むため、ベースカラーとして使われることが少なくありません。また、落ち着いた雰囲気をもたらすため、ビジネスで使用されることも多いです。
まとめ
色の持つ意味やイメージについて簡単に解説しました。ぜひ当記事を参考にしながら、それぞれの色の特徴を理解し、上手く使い分けてみてください。
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