人を中心とした設計「UXデザイン」
2018.09.25 Posted by Design team
みなさん、こんにちは。ウェブラボデザイナーチームです。「UXデザイン」最近は当たり前のように使われる言葉になりつつありますが、具体的に何をすればいいのかわからなかったり、そもそもUXデザインってどういう意味?と思われている方も多いかと思います。今回はUXデザインの基本的な知識と、業務に取り入れやすい手法を簡単にご紹介させていただきます。
最近耳にするUXデザインとは
UXデザインという言葉を耳にすることが増えていますが、UXデザインとは一体どういったことを意味する言葉なのでしょうか?UはUser(ユーザー)、XはeXperience(エクスペリエンス)で、直訳するとユーザーの経験や体験という意味になります。人の経験や体験をデザインするということはどういうことか、そこが理解しにくいポイントですが、何かを使う人のなんらかの経験や体験を、より良いものにするための手段や手法と捉えると良いでしょう。
たとえば親が子供に誕生日プレゼントを渡すとき、男性が女性に花を渡すとき、渡し方によっては単なる品物以上の高い価値が生まれるでしょう。なんらかのより良い体験も一緒に相手に提供する、それが経験や体験をデザインするということです。
Web業界における、ユーザーといえばWebサイトを使う人、またはアプリを使う人です。そのユーザーのニーズが面倒な手間なくきちんと満たされつつ、さらに所有することや使用することに喜びがあるのが模範的なUXデザインとなります。
UIデザインと混同されがちなUXデザイン
UIデザインとUXデザインは、言葉が似ていることもあり混同されがちです。UIは、UがUser(ユーザー)でこれは変わりませんが、IはInterface(インターフェイス)で 、物と物、人と物とを繋ぐ接点と考えればいいでしょう。
Webサイトやアプリの画面だけでなく、PCと他の機器を繋ぐ接点もインターフェイスですし、人とPCを繋ぐ接点、つまり入力部分や出力部分もインターフェイスです。UIデザインを簡単にいえば、なんらかの機器についているユーザーが使うボタンの大きさや形、色や配置や動きなどを設計することです。
これに対してUXデザインでは、そこにユーザー行動や感情の動きまで組み込んで設計することになります。UIはUXデザインの要素の一つと考えればいいでしょう。Webサイトやアプリとユーザーとの接点は画面を通してというのがほとんどなので、UIが非常に大きな役割を持っていることは事実です。
人のための人を中心としたデザイン手法
UXデザインを進める手法では、人を中心に設計するプロセスが使われるのが一般的です。ユーザーの感情を含め、人の経験や体験まで設計することが目的ですので、ユーザーのことを知ることが第一優先です。そのため、ユーザーの調査や分析、モデル化などは必須事項で、どのように設計すれば理想のユーザー体験を提供できるか試行錯誤することになります。
具体的な手法として、
●ユーザビリティ評価
●プロトタイピング
●構造化シナリオ
●ユーザー調査
●カスタマージャーニーマップ
などが上げられます。この中でも、「ユーザビリティ評価」はWeb制作において、取り組みやすく一番始めやすいです。
ユーザビリティ評価の方法は、ユーザーがWebサイトを使うところを実際に観察し、Webサイトをどう利用しているのか、使い勝手はどうなのかなど、改善点を洗い出します。その際「使う人」「状況」「目的」をしっかりと設定しておくことが大切で、その条件次第では、同じWebサイトであっても評価が大きく変わってきます。
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プロトタイプを作ってはユーザー評価を行い、結果をフィードバックしてまた試作を行う。理想的な体験となるよう、何度も試作が繰り返されるのがUXデザインです。ワークショップ形式で情報や体験、感情を共有しながら進めて行くことが多いでしょう。そもそも実際のプロジェクトで実践していくには、タイミング的に難しい場合があります。徐々にやりやすいところから始めてみてください。
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