ポータルサイトに見る色の効果
今年の初めにYahoo!Japanがリニューアルしたのを皮切りに
その後、goo、livedoor、MSNもトップページをリニューアルしました。
こうした検索ポータルサイトは
誰もが一日に一回は訪れる場所といってもいいでしょう。
それほど多くのユーザーに利用されるポータルサイトは
デザインの面でどういった工夫がされているのか、
色の面から考えてみたいと思います。
薄いグレーを基調にしたサイトと、薄い青を基調にしたサイトに大別することが
できます。
これらの色にはどういった効果があるのでしょうか。
まず薄い青ですが、高坂美紀著「売れる色の法則」によると
青を中心とした寒色系はパソコンワークが好きな男女に好まれる色だということです。
頭の疲れを和らげる効果もあり、
利用機会が多いというポータルサイトの特徴を考えると、
とてもなじみやすい色と言えます。
また、明るい青には使いやすい印象を与えるので
幅広い層のユーザーに受け入れられやすい色と言えるでしょう。
次に薄いグレーですが
この色は都会的でスタイリッシュな印象をつくり、テキストやロゴの黒と合わせると
冷たさをやわらげ、高品質な印象を与えます。
これはサイトのコンセプトなどにもよるのでしょうが
他のポータルサイトとは違う、高級感のようなものを出したいという意図が
あったのではないかと思います。
また、グレーは私たちに敏感な感受性と直観力を与えてくれる色でもあるので
検索時の助けにもなるのかもしれません。
このように色ひとつとっても
ユーザーのことを考えられた配色になっていることがわかります。
企業サイトなどではコーポレートカラーを基調にすることが多いですが
幅広い層のユーザーが利用するポータルサイトだからこそ
こうした心理的な効果を狙った色使いも大事になってくるのではないでしょうか。
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