採用サイトに掲載したい12のコンテンツ|作り方や事例も解説
現在、「コーポレートサイト」とは別に、採用情報だけを掲載した「採用サイト」を運用する企業が増えています。なぜそのような運用方針が流行っているのかというと、従来よりも多くの応募者を集客できるからです。
そして、求職者は企業のホームページだけでなく、採用サイトに掲載された情報を比較検討し、応募企業を選んでいるため、自社の魅力をダイレクトに伝えられる採用サイトの重要性が高まっています。
今回は、採用強化のための、採用サイト制作におけるポイントについてわかりやすく解説していきます。
目次
採用サイトとは
新卒採用や中途採用など、人材の募集を主な目的としたホームページを採用サイトといいます。従来の企業のホームページ(コーポレートサイト)とは異なり、求職者が必要とする情報に特化して構成されています。
しかし、なぜ、コーポレートサイトとは別に採用サイトを制作するのでしょうか?それは、ホームページに訪れるユーザーの目的や意図が「コーポレートサイト」と「採用サイト」で異なるからです。
求職者は、採用サイトを通じて企業の文化や働く環境、募集要項などを詳細に把握することができます。企業側にとっては、自社の魅力を効果的にアピールし、求める人物像に合致する人物からの応募を促進する重要なツールとなります。
こうしてホームページを別建てにすることで、求職者への効果的なアプローチが可能となり、伝えたいメッセージをより強く伝えることができるため、ユーザーに対して物事が伝わりやすくなります。
採用サイトとコーポレートサイトとの違い
採用サイトとコーポレートサイトは、どちらも企業が運営するホームページですが、その目的と対象者が大きく異なります。
コーポレートサイトは、企業全体の情報を全体的に発信する場です。企業方針、事業内容、IR情報など、株主、顧客、取引先といったさまざまな関係者を対象としています。
一方、採用サイトは、採用に特化した情報を発信する場であり、主な対象者は求職者です。そのため、コンテンツは募集要項、選考過程、社員インタビュー、福利厚生など、求職者が入社を検討する上で必要となる情報が掲載されています。
項目 | コーポレートサイト | 採用サイト |
---|---|---|
主な目的 | 企業全体の情報発信、企業ブランディング | 採用、応募促進、企業理解促進 |
主な対象者 | 株主、顧客などの関係者 | 求職者(新卒、中途、アルバイトなど) |
コンテンツ | 企業概要、事業内容、IR情報など | 募集要項、選考過程、社員インタビュー、福利厚生など |
デザイン | 企業全体のイメージに合わせたものが一般的 | 求職者に親しみやすい、共感を呼ぶデザインが多い |
このように目的が異なるため、効果的に採用を行うためには、コーポレートサイトとは別に、求職者にとって必要な情報が整理された採用サイトを制作することが重要です。
採用サイトを制作するメリット
採用サイトを制作することには、企業にとって多くのメリットがあります。次に、主なメリットをご説明します。
応募数の増加と質の向上
求職者が求める情報を全体的に掲載することで、応募意欲を高め、応募数の増加に繋がります。また、企業の理念や文化を深く理解してもらうことで、採用のミスを防ぎ、質の高い応募者の集客が期待できます。
採用業務の効率化
募集要項や選考過程、よくあるお問い合わせなどを事前に掲載しておくことで、求職者からの問い合わせを減らし、採用担当者の負担を軽減できます。応募受付や説明会予約などの機能も搭載することで、現在よりも効率化が可能です。
企業ブランディングの強化
魅力的なデザインやコンテンツは、企業のイメージアップに繋がります。特に、社員インタビューや社内風景などの情報を発信することで、企業の魅力を効果的にアピールできます。
採用コストの削減
求人広告の掲載頻度を減らすことができたり、特定の採用施策への依存度を下げたりすることで、長期的に考えると採用コストの削減に繋がります。
採用サイトに掲載したいコンテンツ
採用サイトは、求職者がエントリーを検討する際や、複数の企業を比較検討する際に何度も閲覧されるため、できるだけ多くのコンテンツを掲載しておくことが重要です。次に、特に掲載しておきたい12のコンテンツとそのポイントをご説明します。
募集要項
募集職種、仕事内容、応募資格、給与、勤務時間、休日休暇など、応募に必要な基本情報を正確に記載します。求職者が最もよく見る情報の一つであり、誤りや不足があると応募意欲を大きく損なう可能性があります。
選考過程
応募から内定までの過程をステップごとに分かりやすく説明します。選考期間や面接回数、結果通知の方法などを明記することで、求職者は安心して選考にのぞむことができます。
会社概要
企業の基本情報(会社名、所在地、設立年月日、資本金、代表者名など)を掲載します。コーポレートサイトへのリンクも設置し、より詳細な情報を確認できるようにしておくと良いでしょう。
事業内容/職種紹介
企業がどのような事業を展開しているのか、各職種ではどのような仕事をするのかを具体的に紹介します。業務内容を説明するだけでなく、仕事のやりがいや難しさ、キャリアパスなどを伝えることで、求職者の理解を深めることができます。動画コンテンツなどを利用することも効果的です。
企業理念
企業の存在意義や価値観を示す企業理念は、求職者にとって共感できるかどうかを判断する重要な要素です。具体的なエピソードを伝えることで、より深く理解してもらうことができます。
福利厚生
給与以外の待遇として、社会保険、住宅手当、通勤手当、休暇制度、育児・介護支援制度などを具体的に記載します。求職者の今後に関わる重要な情報であり、整備された福利厚生は企業を選ぶ決め手の一つとなります。
研修制度/キャリアパス
入社後の研修制度や、将来的なキャリアパスを示すことで、求職者の入社後の成長をイメージさせることができます。新卒採用の場合は特に、教育制度の仕組みが入社意欲に大きく影響します。
代表メッセージ
企業の代表者が企業の未来や求める人物像について語るメッセージは、求職者に直接言葉を伝えられる貴重な機会です。会社の理想やビジョンを伝えることで、共感を呼び、入社意欲を高めることができます。
社員インタビュー
実際に働く社員の声は、求職者にとってもっとも説得力のある情報です。仕事のやりがい、職場の雰囲気、入社後に仕事を通じて感じたことなどを語ってもらうことで、企業の具体的な姿を伝えることができます。
一日の流れ
社員の一日の流れを紹介することで、具体的な働き方をイメージさせることができます。部署や職種ごとに異なる一日の流れを紹介することで、より多くの求職者層にアプローチできます。
グラフを使った資料
売上高や従業員数の推移、男女比率、平均年齢など、客観的なデータをグラフで分かりやすく示すことで、企業の成長性や多様性をアピールできます。
よくある質問
求職者からよく寄せられる質問とその回答をまとめたコンテンツは、求職者の疑問を解消し、スムーズな応募に繋げることができます。選考過程、待遇、社風など、カテゴリ別に整理しておくと見やすくなります。
コンテンツの更新も忘れずに
採用サイトは、公開したら終わりではありません。常に最新の情報を掲載し、求職者に正しい情報を提供し続けることが重要です。特に、募集要項や選考過程、社員インタビューなどは定期的に見直し、更新するようにしましょう。採用サイトで更新するべきコンテンツについては、こちらの記事でご説明しておりますので、ぜひご参照ください。
採用サイトを制作する際のポイント
採用サイトにどんなコンテンツを掲載するかということも大切ですが、それ以上にホームページを通して解決すべき課題や伝えるべき情報を決めることが大事なポイントになります。次に、採用サイトの作り方として、どのようなことに注意すべきなのかご説明します。
採用サイトで解決するべき課題を明確にする
まずは、採用サイトで解決したいことはどんなことなのかということを明確化していきましょう。解決すべき課題がぶれてしまっては、ホームページの方針に一貫性が出ません。たとえば、下記のように決めます。
- 内定辞退を防ぎたい。
- そもそもの応募者を増やしたい。
- 新卒社員を増やしたい。
- 社員教育の必要ない中途社員を採用したい。
- 特定のITスキルを有するエンジニアを採用したい。
ゴールが明確になれば、おのずとホームページ全体の方針が見えてきます。内容に統一感を持たせるためにも、丁寧に決めましょう。採用目標、対象となる人材、現状の採用における課題などを明確にすることで、どのような情報を掲載すべきか、どのようなデザインにするべきかが見えてきます。
対象者を明確にする
採用において、「誰に届けたいのか?」という問いは、採用方針のような役割を果たします。目的なく情報を発信するのではなく、明確な対象者を設定することで、メッセージのインパクトが大きくなり、そして求職者の心に届きやすくなります。
たとえば、同じ「エンジニア」という職種でも、新卒採用でポテンシャルを重視するのか、すぐに働ける経験豊富な中途採用を対象者とするのかで、響く言葉やアピールポイントは大きく異なります。
新卒採用であれば、「成長できる環境」「未来への投資」「共に未来を創る仲間」といったキーワードが、彼らの思いに届きやすいでしょう。インターンシップやメンター制度など、育成に力を入れている点をアピールすることで、安心して働ける環境であることを伝えられます。
一方、中途採用であれば、「これまでの経験が役立つ仕事場」「次世代の技術が学べる機会の提供」「裁量権の大きさ」といった、自分のスキルや経験がどのように利用され、そして学べるのかを具体的に伝えることが重要です。プロジェクト事例や、入社後のキャリアパスなどを提示することで、入社後の働きを具体的に想像させることができます。
対象者を決めたら求める人物像を具体的に描く
次に、求める人物像を具体的に描きます。「主体性があり、チームで協力して目標達成できる人物」「困難な課題にもチャレンジできる人物」など、具体的な人物像を設定することで、自ずと採用サイトに掲載すべき情報や、デザインの方向性が見えてきます。
「このような人が来てくれたなら良いな」と思える人にメールを送るように、対象者とする求職者の心に響く言葉を選び届けることが大事なポイントとなります。
対象者を明確にすることは、ミスマッチを防ぐ上でも非常に重要です。企業が求める人物像と、応募者のスキルや価値観がマッチしていなければ、入社後の早期離職に繋がる可能性があります。明確な対象者の設定は、会社にとって不幸な採用を避けるための、もっとも重要な一歩といえるでしょう。
採用のコンセプトを決めておく
次に、採用のコンセプトを決めます。ホームページで掲げるためだけのものではなく、企業の採用アプローチを通して一貫したコンセプトを考えます。そうすることで採用サイトの情報にも一貫性が出て、求職者にとってのイメージがわきやすくなるからです。
求職者として、共感してほしいことやどんな気持ちで仕事にのぞんでほしいのかといったことを徹底的に考えると採用サイトのコンセプトが完成します。他にも、自社の魅力について意見を出し合うことでコンセプトを見つけることができるため、さまざま視点から多様な立場の人と話し合いの中で決定していきましょう。
掲載する情報を精査する
採用サイトに掲載する情報を精査する、つまり本当に必要な情報を見極め、効果的に届けるためには、具体的なステップを理解することが大事です。具体的なステップに沿って、情報を整理していきましょう。
【ステップ1:現状の整理】
まず、現在採用サイトにどのような情報が掲載されているかをリストアップします。ページの目的、コンテンツ内容、使用されている画像や動画などを細かく整理していきます。
【ステップ2:ペルソナ設計】
次に、採用したい人物像を具体的に定義します。属性情報だけでなく、価値観、キャリア目標、情報収集方法なども含めた詳細なペルソナを作成することで、ユーザーが本当に求めている情報が見えてきます。
【ステップ3:求職者の視点になる】
ペルソナに基づいて、対象者とする求職者が「知りたい」情報を具体的にリストアップします。彼らが抱える疑問を想像し、それらに答える情報が何かを考えます。
【ステップ4:優先順位をつける】
選定した情報と現状の掲載情報を比較検討し、本当に掲載すべき情報を整理していきます。重要度、実現可能性などを考慮し、優先順位をつけていきましょう。
【ステップ5:伝える工夫】
選定した情報を、対象者とする求職者にもっとも効果的に伝える方法を検討します。文章だけでなく、画像、動画、グラフ、インフォグラフィックなど、多様な表現方法を検討しましょう。
【ステップ6:情報の検証と更新】
掲載する情報が正確であるのはもちろん、最新であるかを確認する過程は非常に重要です。定期的に情報をチェックし、必要に応じて更新・修正を行いましょう。
これらのステップを着実に実行することで、採用サイトに掲載する情報を精査し、本当に求職者に響く、効果的な情報発信が可能になります。情報過多による問題を避け、必要な情報を正しい方法で届けることで、応募意欲の向上、ミスマッチの防止、そして最終的な採用成功へと繋げることができるでしょう。
高解像度の写真を用意する
最近は、写真を効果的に使ったデザインのホームページが増えてきました。これは意外と差が付くポイントで、効果の出やすいところでもあります。予算が確保できるのなら、可能な限り高解像度の写真をカメラマンに撮ってもらいましょう。
スマートフォンで簡易的に済ませるのはあまりおすすめではありません。写真の状態が悪いと、相手に良い印象を与えません。最近は、キレイな写真がインターネット上で販売されています。必要な素材を購入すれば、カメラマンに仕事を依頼しなくても、簡単に画像が手に入ります。
採用サイトの事例
実際に魅力的な採用サイトを運営している企業の事例を5つご紹介します。各サイトの特徴を参考に、自社の採用サイトに含められる要素を探してみましょう。
小学館
https://jinji.shogakukan.co.jp/
出版社ならではの豊富なコンテンツと、社員の個性あふれるインタビュー記事が魅力です。仕事の面白さややりがいが伝わる内容で、読んでいるうちに自然と仕事の背景がわかるようになっています。
NTTデータ
https://nttdata-recruit.com/
グローバル企業ならではの多様なキャリアパスや研修制度が詳細に紹介されています。社員のキャリアストーリーも豊富で、入社後の成長を具体的にイメージできます。
ソニー株式会社
https://www.sony.co.jp/recruit/
グローバルに事業を展開するソニーらしく、世界中の多様な環境にアプローチできることが表現されています。ホームページ全体を通して、次世代の技術への思いが伝わってくるデザインとコンテンツが特徴的です。
白泉社
https://www.hakusensha.co.jp/recruit2025/
漫画出版社らしく、イラストや吹き出しを効果的に利用したデザインが特徴です。若い世代の求職者にとって親しみやすく、関心を寄せてもらえる工夫が凝らされています。
集英社
https://www.shueisha.co.jp/saiyo/
言わずと知れた大手出版社であり、その採用サイトは「コンテンツ」への思いと、そこで働く「人」の魅力を前面にアピールする構成となっています。書籍を読んだ時に感じた思いを軸に、社員がどのような仕事をしているのか、関心を寄せてもらえるような工夫が行われています。
まとめ
採用サイトでの集客を成功に導くためのカギとなる掲載すべきコンテンツや作り方、そして参考になる事例をご説明しました。魅力的な採用サイトは、優れた人物を集客するためのインパクトのあるツールとなります。
今回ご紹介した12のコンテンツを参考に、求職者の心に響く、自社ならではの採用サイトを構築してください。採用サイトの制作には、専門的な知識やノウハウが必要となる場合もあります。もし、採用サイトの制作に疑問を感じている場合は、ぜひ下記もご参照ください。
採用サイト 絶対に外せない5つのチェックポイント
あなたの会社では、採用に関して悩みを抱えていないでしょうか?弊社では、採用サイトの制作を承っており、貴社の課題を解決できます。採用サイトの制作を依頼したい方は、ぜひご相談ください。採用サイト制作に関するお問い合わせはこちらから受け付けております。
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