IE(インターネットエクスプローラー)からEdge(エッジ)へ
2021.02.25 Posted by hosobuchi.m
※2023年7月31日に一部内容を更新しました
初めてのインターネットへの接続に、IE(インターネットエクスプローラー)を利用した方は多いのではないでしょうか。現在は、利便性の高いGoogle Crome(グーグルクローム)の登場やIEのサポート終了などの理由から、IEの利用者は減少傾向にあります。
最近、Windowsのパソコンを買われた方であれば、IEではなくEdge(エッジ)に馴染みがあるのかもしれませんが、今回は、IEとはいったいどのようなものなのか、現在のサポート状況や具体的なリダイレクトの方法について解説していきます。
目次
そもそもIE(インターネットエクスプローラー)って
IEは、インターネットの一時代を築いたマイクロソフトのブラウザとして非常に知名度があります。現在は、マイクロソフトの標準ブラウザは、IE ではなくedgeとなっており古いサービスと考えられています。
Web制作者にとってもIEのみで表現できないデザインや動作があり、IEで読ませるためにしなくてはいけない対応が数多くあるため、手間やコストの関係からあまり好かれていません。
IEは、サポートを終了してしまった?
2013年、IEはインターネットブラウザとして公開され、多くの人に親しまれてきましたが、Internet Explorer 11が最終的なバージョンとなり、それ以降は更新されていません。そのため、IEではなくMicrosoft Edgeの利用が主な流れになっています。
実際に、1000を超える人気サイトがIEで表示することができず、Microsoft Edgeへの移行は本格的なものとなっています。
IEのサポート終了時期は、一律で決まっているわけではありません。WindowsOSによって明確に異なります。現状は、WindowsOSに応じて少しずつサポートが終了していく流れとなっています。
たとえば、2021年時点でWindows7は、サポート終了となっていますが、Windows10であれば2029年1月までサポート対象となっています。現在、IEをご利用の方は、サポート期間の確認も大切ですが、他サービスの利用も視野に入れておくと良いでしょう。
※追記
上記の予定より早いタイミングで日本時間の2022年6月16日に下記のサポートが終了していますので
ご注意ください。
- Internet Explorer 11 デスクトップアプリケーション(SAC)
- Windows 10 デスクトップ SKU(20H2 以降)
- Windows 10 IoT(20H2 以降)
IEからEdgeへのリダイレクト
IEは、順次サポートを終了する予定となっているため、既存の利用者にSNSやネット検索などで利用されることを好ましく思っていません。そのため、最近ではIEからEdgeへリダイレクトされるようになりました。
たとえばリダイレクトされているWeb https://www.apple.com を入力すると、次のような画面でIEでは動作しないことがユーザーに伝えられます。
そこには、Webサイトがリダイレクトされる理由や既存の設定、閲覧データ情報をEdgeへとコピーする同意に関する情報が表示されます。
「一部のWebサイㇳはInternet Explorerで動作しなくなりました。エクスペリエンスを中断しんたいために、Microsoft Edgeに完全に切り替えることをお勧めします。」
上記の情報に同意すると、次のデータがIEからEdgeへとインポートされます。
【インポートされる情報一覧】
- パスワード
- ホームページ
- 歴史
- タブを開く
- 設定
- サーチエンジン
- クッキー
- お気に入り
Webサイトが無事、IEからEdgeへリダイレクトされると、画面上に次のような動作が生じます。
・IEにアクティブな情報がなければ、すべて閉じられる
・IEにアクティブな情報が含まれている場合は、Microsoftサポートページへ移動する
特別、何か操作が必要というわけではありませんので、画面の指示通りに進めていきましょう。
参考:https://docs.microsoft.com/ja-jp/microsoft-edge/web-platform/ie-to-microsoft-edge-redirection
サポート終了後のIEを使い続けることで生じる問題
長年にわたってIEを利用し続けている方にとっては、「サポート終了後でもIEを使い続けたい!」と思う方もいるかもしれません。実際に、サポートが終了したIEを使い続けるとどのような問題が生じるのか、ご説明します。
セキュリティに問題が生じる
サポートが終了しているということは、IEのセキュリティ状況に問題が生じても、何も対応してくれないことを意味します。そのようなセキュリティに問題のあるサービスを使い続けることは、ウイルスの感染率を上げてしまいます。
セキュリティに関連する大きな問題が生じる前に、安全性の高いサービスへ移行しましょう。
画面上に表示できないコンテンツが増える
IEのサポートが終了する以上、Web制作者はIEの利用における動作確認はしません。また、インターネット上で素晴らしい技術が登場し、あらゆる検索サービスに新機能が搭載されても、サポートの終了しているIEには、搭載されないといったことが考えられます。
つまり、IEを使い続けていると、新機能や新サービスを利用できない可能性があるということです。そのため、IEを利用している方は、IEの後継サービスとなるMicrosoft Edgeを利用しませんか。Edgeは、インターネット検索をするうえで、厳選された必要最低限の機能が搭載されているため、非常に利便性の高いサービスとなっています。
Edgeなら、他のインターネット検索サービスと同じように、新機能や新サービスを楽しむことができます。
まとめ
技術の進歩とともに時代や仕組みが大きく変わってきます。時間の経過とともに、一時代を築いたIEのサポートは完全に終了するため、Web制作者を苦しめていたIEへの対応は減少の一途をたどり、やがて必要なくなるでしょう。
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