次世代GA4(Googleアナリティクス4) ~ 基本の理解
2022.06.09 Posted by hosobuchi.m
Googleアナリティクスは、Googleが提供する無料のアクセス解析ツールです。Webサイトのアクセス解析ツールとしてGoogleアナリティクスを使用している人は、非常に多いです。
無料で詳細な数値のとれるGoogleアナリティクスは、Webサイトの内部分析において便利で欠かせない存在です。そのGoogleアナリティクスが、2020年10月にGA4(Googleアナリティクス4)の提供を開始しました。
GA4は、これまでのGoogleアナリティクスとは何が異なるのでしょうか。今回は、次世代サービスとして人気のあるGoogleアナリティクス4の基本についてわかりやすく解説していきます。
目次
Googleアナリティクスのアップデートの歴史
まずは、Googleアナリティクスにはどのような歴史があるのか、アップデートの流れについて振り返っていきます。簡単な流れとしては、次のようになっています。
Googleアナリティクス→UA(ユニバーサルアナリティクス)→GA4
Googleアナリティクスは、無料アクセス解析ツールとして2005年に公開されました。当時のGoogleアナリティクスは、多様なデバイスやアプリで分析することはできず、時代の変化とともに機能不足となりました。そのため、公開されたのがUAです。
UAは、マルチデバイス時代に対応できる解析方法として、デバイスの種類を問わず、アプリに対応できる便利なツールとして認知度を高めていきます。
しかし、アプリ上でのWeb解析ができるといっても、アプリにはページという概念がなく正しい情報を取得することが困難な状態となっていました。その機能不足を解消したのがGA4となります。なお2023年7月1日に現在の標準のユニバーサルアナリティクスプロパティの機能が停止するため、GA4の利用の準備が必要です。
GA4リリースの理由やUAとの違い
GA4が開発された理由は、ユーザーの利用状況に合わせた分析が困難な状態となったからです。たとえば、以前のGoogleアナリティクスはユーザーの利用する動画やSNSを連携させた分析ができませんでした。しかし、GA4を開発し、サービス提供したことで次のことが実現可能となりました。
プライバシーが重視され、今後起こりうる変化に対応可能
GA4は、CCPA(カリフォルニア州消費者プライバシー法)やGDPR(EU一般データ保護規則)に沿ったツールとなっており、ユーザーのプライバシー保護が優先され、社会変化にしっかりと対応が可能となっています。
機械学習を活用し、カスタマージャーニーに関するインサイトをプラットフォームとデバイスをまたいで分析
GA4の新しい機能として、機械学習モデルの「予測指標」が搭載されています。その結果、予測指標の機能によってユーザーの行動を推測できるようになりました。
他にも、Web上でユーザーが離脱する可能性が高いのか、どれくらい買ってもらえそうかといった推測が可能となっています。また、「収益予測」の機能を利用すれば、過去28日間で操作を実施したユーザーがどれくらいコンバージョンし、収益につながっていくのかといった数値データをだすことが可能です。
Googleの広告プラットフォームとのシームレスな統合が強化され、キャンペーンのパフォーマンスの最適化とマーケティングのROI(※)の向上を実現
GA4に、「データストリーム」という機能が搭載されました。この機能により、Google の広告プラットフォームとのシームレスな統合が可能となり、アプリやWebを横断するような状況でも、同じユーザーとして分析できるようになりました。
※)Return On Investment。投資収益率のこと
まとめ
今回は、Googleアナリティクスの全体的な流れやGA4の基本について解説していきました。新しいツールが公開されるたびに、どのような機能が付属しているのかを知ることで、Web上でどのような変化が起きているのか、時代の流れの全体像が把握できたかと思います。
今回、Web解析方法としてGA4が公開されたことで、Web担当者によっては、また新しく設定を変更したり、新機能について覚えたりする必要があるのではないかと思ってしまう方もいるかと思いますが、まずはGoogleが目指すところを理解しつつ勉強してみましょう。
また、具体的な移行時期などは後日スタッフブログで紹介していきます!
関連記事こちらの記事も合わせてどうぞ。
2024.07.24
2024.01.25
2023.12.07