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GA4移行までまもなく!エンゲージメントって?これまでとの違いは?

2023.05.18 Posted by

Googleアナリティクス4への移行期限とされる2023年7月1日が近づいてきています。GA4への移行に伴って、新機能やユニバーサルアナリティクス(UA)との違いについて勉強を始めた方もいるでしょう。

 

しかし、なんとなくこれまでとの違いなどは理解しているものの、改めて復習や再確認などをしておきたいという方もいらっしゃるはずです。そのため、今回は、GA4とUAの概要や具体的な違い、新機能として話題となっているエンゲージメントとはいったいどのような機能なのか、何ができるのかについてわかりやすく解説していきます。

UAからGA4への移行は必要?

まず、Google社の発表により、2023年7月1日を期限に、UAは廃止されることが決定しています。そのため、2023年7月1日以降は、データの取得が不可能となるため、GA4への移行が必要です。

 

基本的には、計測方法が大きく変わり、管理画面の見方も含めて変わるため、どのような違いが発生しているのか、ポイントだけでも理解しておくことをおすすめします。

GA4とUAの違いについて

GA4とUAの大きな違いは、データ収集方法です。これが、一番大きな違いとなっています。UAではユーザーのWebサイト内での一連の行動を「セッション」としていたところをGA4は「イベント」として考えることになります。

 

UAでは、ページにおけるセッションを軸にレポート作成や分析ができましたが、GA4ではイベント単位での管理となり、ユーザーごとにどのような行動を起こしたのか、分析できるようになりました。

 

他にも、ユーザー属性やコンバージョン計測を軸にレポート作成ができるようになり、機械学習機能によって意欲の高いユーザーをリスト作成する機能も搭載されています。

GA4の「エンゲージメント」について

次に、GA4のエンゲージメントの概要や計算式についてご説明します。

「エンゲージメント」とは

GA4のエンゲージメントとは、サイトやアプリに対するユーザー操作のことです。たとえば、Webサイト上のクリックやアプリ上のタップなどの行動は、すべてエンゲージメントです。

 

しかし、どのような仕組みでエンゲージメントは記録されるのでしょうか。ユーザーは、新規セッションを開始すると、Googleアナリティクスの機能によって、行動がミリ秒単位で記録されます。ユーザーがWebページやアプリから離脱すると、エンゲージメント時間が送信される仕組みとなっています。

「エンゲージのあったセッション」とは

GA4には、エンゲージのあったセッションという概念があります。たとえば、次のような行動は、エンゲージメントセッションだと定義されています。

 

  • Webサイトの閲覧が10秒以上継続した
  • 1件以上のコンバージョン、イベントがあった
  • ページビューが2回以上あった

 

これまでUAでは、セッションの内訳を分析するのが非常に困難でした。しかし、GA4では、以下のようなセッションの内訳を直帰率や平均滞在時間などを参照せずに分析することができます。

 

  • ページの内容をじっくり読んだ
  • 購入や申し込みなどを行った
  • 「複数ページを閲覧した」などユーザー操作があったセッションを「エンゲージメントのあったセッション」として計測

 

「エンゲージメント率」とその計算式とは

GA4のエンゲージメント率とは、エンゲージメントセッションの割合のことです。具体的な計算式は、次のとおりです。

 

【「エンゲージメント率」の計算式】
「エンゲージメント率」 = エンゲージのあったセッション ÷ すべてのセッション数

 

これによって、直帰率の代わりとなる概念として、エンゲージメント率が登場することになります。たとえば、直帰率が20%であるのなら、エンゲージメント率は80%と考えることができます。

 

【「エンゲージのあったセッション数」とその計算式とは】
エンゲージのあったセッション数とは、1ユーザーに対してエンゲージされたセッション数のことです。エンゲージのあったセッション数は、次の計算式で求められます。

 

【「エンゲージのあったセッション数」の計算式】
「エンゲージのあったセッション数」 = エンゲージのあったセッション ÷ ユーザー数

 

これによって、計測されるセッション数がWebサイトに有益なのか、数字を軸に分析できます。

GA4でエンゲージメントを分析するメリット

GA4でエンゲージメントを分析できれば、次のようなメリットがあります。

アプリのエンゲージメントの分析ができる

従来は、以下のツールを使用しないとWebサイトと同様の分析ができませんでした。しかし、GA4では基本機能として「アプリ+Webサイト」の機能が搭載されているため、アプリでもWebサイトと同様の分析ができるようになりました。

 

Firebase
https://firebase.google.com/?hl=ja

 

ユーザーのカスタマージャーニーを分析できる

GA4でエンゲージメントを分析すると、Webサイトを閲覧しているユーザーのカスタマージャーニーを分析できます。つまり、ユーザーの心理状態を可視化できるということです。GA4ではWebサイト内でのユーザー行動をより具体的に把握できるため、Webサイトやアプリ内での行動分析がしやすくなります。

 

他にも、エンゲージメントを分析することでより具体的にサイトの改善方法について考えることができるため、コンバージョン率の向上も期待できます。

まとめ

GA4のエンゲージメント機能を使うことで、今までとは異なる計測や分析が可能となります。これまでなら、気づけなかったユーザー行動にも気づきやすくなるため、少しずつ操作やデータ分析の仕方を覚えて、Webサイトの改善に役立てていきましょう。

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