Googleビジネスプロフィールで集客力を高めよう
2024.12.23 Posted by endo.a
「Googleビジネスプロフィールを利用して集客力を高めたいけど、具体的に何をすればいいのかわからない…。」と思っていませんか?Googleビジネスプロフィールは、顧客にアプローチするための強力なツールですが、正しく運用しなければ十分な効果を得ることは難しいでしょう。
今回は、Googleビジネスプロフィールとはいったいどのようなものなのか、集客に有効な理由や集客力を高めるための具体的な使い方をわかりやすく解説します。
目次
Googleビジネスプロフィールとは
Googleビジネスプロフィール(旧称Googleマイビジネス)は、Googleが提供する無料のサービスで、自社情報をGoogle検索やGoogleマップに表示するためのものです。顧客に必要な情報を提供し、地元での集客を強化することができます。
Googleマイビジネスからの変更点
Googleは2021年11月4日に「Googleマイビジネス」を「Googleビジネスプロフィール」に名称変更と機能変更を行いました。具体的な変更点は、次のとおりです。
管理方法の簡略化
従来のGoogleマイビジネスでは、専用の管理画面にアクセスしてプロフィール情報を編集する必要がありました。しかし、Googleビジネスプロフィールでは、Google検索やGoogleマップから直接編集が可能になります。
Google検索やGoogleマップで自分のビジネス名を検索すると、検索結果に編集用の画面が表示されます。Googleビジネスプロフィールのアカウントにログインした状態であればこの機能により、画面アクセス後すぐに基本情報や写真の編集、口コミ対応などが行えます。
例えば店舗などで運用する際、複数のメンバーが異なるデバイスでログインしても更新や変更の作業が行えるためより効率的な運用が行えるでしょう。
アプリの廃止
Googleマイビジネスではスマートフォンアプリが提供されていましたが、2022年に提供を終了しました。これにより、Google検索やGoogleマップを利用する形に統一され、追加のアプリをインストールする手間が不要になります。今後は、デバイスやアプリの利用環境に左右されることがなくなり、どこからでも情報の管理がしやすくなります。
Googleビジネスプロフィールは、従来のGoogleマイビジネスよりも操作性と機能面で大幅な改善が図られています。特に、管理の簡略化や顧客対応のスムーズさが向上しており、より多くのビジネスオーナーが手軽に利用できるツールへと進化しています。
Googleビジネスプロフィールが集客に有効な理由
Googleビジネスプロフィールは、Google検索での集客において非常に便利なツールです。次に、Googleビジネスプロフィールがなぜ集客に有利なのか、その理由についてご説明します。
Google検索との親和性が高い
Googleビジネスプロフィールで登録した情報は、Google検索結果やGoogleマップにおいてユーザーの目に留まりやすいところに表示されます。ビジネスの所在地が検索クエリに関連している場合、地図情報の欄に優先的に表示されます。これにより、地元顧客に対する訴求力が向上します。
また、スマートフォンを使った「近くの〇〇」検索では、Googleビジネスプロフィールが高確率で表示され、すぐにアクション(電話、経路案内)につなげることが可能です。
ゼロクリックサーチの需要を満たす
近年、検索結果ページで完結するゼロクリックサーチが増加しています。ゼロクリックサーチとは、ユーザーが検索結果ページ内で必要な情報を得られ、リンクをクリックする必要がない検索行動のことです。Googleをはじめとする検索エンジンが提供する即時回答機能や豊富な情報表示が広がった結果、リンククリックを伴わない検索行動が増加しています。
2020年にSimilarwebが行った調査によると、約5.1兆件のGoogle検索のうちゼロクリックサーチが64.82%を占めるという驚くべき結果が伝えられました。ちなみに前年2019年の調査では50.33%だったため、ゼロクリックサーチの割合は年々増加していくと考えられます。(出典:https://sparktoro.com/blog/in-2020-two-thirds-of-google-searches-ended-without-a-click/)
現在、Googleビジネスプロフィールを通じて、営業時間、電話番号、住所、口コミ評価など、顧客が必要とする情報が直接検索結果ページに表示されるため、顧客はリンクをクリックせずとも概要的な情報を得ることができます。
このような情報へのアクセス性の向上により、Googleビジネスプロフィールに詳細で正確な情報を登録しておけばユーザーの目に留まりやすくなり、集客や店舗の売上向上への効果が見込めます。
最新で精度の高い情報の提供ができる
顧客が信頼できる最新情報を得られることは集客成功の鍵となり、顧客の機会損失の軽減につながります。Googleビジネスプロフィールでは営業時間や特別イベント、キャンペーン情報などの反映が可能なため、大事な集客機会を逃しません。
また、顧客からの口コミが表示されるため、店舗やサービスに対する信頼感が高まります。口コミへの返信機能を利用すれば、顧客との関係を強化し、新規顧客へ好印象を与えることも可能です。他にも、定期的に写真や動画を更新することで、最新の営業状況やサービスを顧客に訴求できます。
GoogleビジネスプロフィールとMEO
Googleビジネスプロフィールの使い方について調べているということは、次のような状況ではないでしょうか。
- 「地元での集客を強化するために、MEO対策をやっておいてね」と会社に言われた
- 「同じエリアの同業他社の方ばかり表示されるので、MEO対策で自社も表示されるように管理しておいて」と言われた
MEO対策においても、Googleビジネスプロフィールの運用は重要です。次に、MEO対策とは何かについてご説明します。
MEO対策とは
MEO対策とは、「Map Engine Optimization(マップエンジン最適化)」の略で、Googleマップや検索エンジンの地図機能におけるビジネスの情報を最適化し、検索結果で上位に表示されるようにする施策のことです。これは、SEO(Search Engine Optimization)と似ていますが、特に地域名を含んだ検索などローカル情報に関連する検索やGoogleマップからの集客に特化した施策です。
MEO対策の目的は、拠点地域での検索で露出数を高め、自社の認知度の向上やWebサイトへの誘導、集客や売上につなげることです。たとえば弊社の場合、「新宿のWeb制作会社」といった検索キーワードで、自社の情報が目立つ位置に表示されるようにすることで、新規顧客の集客や売上アップを図ります。
Googleマップでの表示順位が決まる3つのポイント
表示順位は、次の3つのポイントに基づいて決定されます。これらを理解し最適化することで、検索結果での上位表示を目指すことが可能です。
【ポイント1】関連性がある
関連性とは、ユーザーの検索意図に対して、ビジネスがどれだけ適切であるかを示す指標です。Googleは、ユーザーが検索したキーワードに基づいて、ビジネスプロフィールの情報を調べ、一致度を評価します。
MEOにおいてもSEO対策と同様に、まずは目標キーワードの選定が重要です。関連性の評価を高めるためには、目標キーワードを適切に設定し、説明文や投稿などに盛り込むことが必要です。具体的なMEO対策の方法は次のとおりです。
- 検索ボリュームが多く、かつビジネスの内容に一致した目標キーワードを選定する。
- 投稿や説明文に目標キーワードを記述する。
- ビジネスの正確なカテゴリを選択する。
- 商品やサービスの内容について詳細に記載する。
【ポイント2】距離が近い
距離とは、検索者の位置情報や指定されたエリアに対して、ビジネスがどれだけ近いかを示す指標です。例えば「近くのカフェ」などとスマートフォンで検索すると、Googleマップの検索では、ユーザーの位置情報を取得し付近の店舗情報を優先的に表示します。
具体的なMEO対策の方法は次のとおりです。
- 正確な住所をGoogleビジネスプロフィールに登録する。
- マーケティングの展開地域を明確に設定する。
- 営業時間を正確に登録する。
【ポイント3】視認性(知名度)が高い
ここで言う「視認性」とは、ビジネスがどれだけ広く知られているかと言う意味で、知名度と言い換えるとわかりやすいでしょう。知名度の評価には口コミの数や評価の高さなどが影響を与え、Googleはこれらをもとにビジネスの知名度を判断します。具体的なMEO対策の方法は次のとおりです。
- 口コミを増やすために、顧客にレビュー投稿方法を案内する。
- ネガティブなレビューにも返信をするなど誠実に対応する。
- WebサイトやSNSを運用して、より詳細でタイムリーな情報発信を行う。
Googleビジネスプロフィールの登録方法
- Googleアカウントの作成
アカウントを持っていない場合は新規で作成します。すでにアカウントを持っている場合はそのまま使っても問題ありませんが、複数のスタッフで運用する場合はプライデートで使っているアカウントではなく、新規で共有するためのアカウントを作ることをお勧めします。 - ビジネス情報を入力
Googleビジネスプロフィールのページ(https://www.google.com/business/)から、必要な情報を入力していきます。ここで入力した内容はGoogleビジネスプロフィールのガイドラインに準拠しているか審査されるため、正確な情報を入力しましょう。 - ビジネスのオーナー確認
登録したビジネスのオーナーかどうかの確認が行われます。これは、オーナーを偽って間違った情報を掲載してビジネスを妨害することを防ぐために必要な手順です。オーナー確認の方法は、電話・メール・動画・ビデオ通話・郵送の5つがあります。この中で最も早く認証が完了できるのは電話でのオーナー確認です。登録された電話番号にGoogleから自動音声で確認用のコードが読み上げられるため、そのコードを入力するとオーナー認証が完了します。一方、郵送の場合はコードがハガキで郵送されてくるので、到着するまでに1〜2週間ほど時間がかかります。
オーナー確認が完了するまで、Google検索結果やGoogleマップ上で情報は掲載されないため、できるだけ早く認証ができる方法を選択しましょう。
Googleビジネスプロフィール運用のコツ
Googleビジネスプロフィールを効果的に運用するためには、常に情報を更新し、使い方を学び積極的にアクションを起こすことが重要です。Googleビジネスプロフィールは、設定後の運用が集客に大きな影響を与えます。次のポイントを実行し、ビジネスの成長を支えましょう。
掲載内容に変更があればすぐに反映する
ビジネスの情報は日々変化します。営業時間の変更や新サービスの追加など、重要な情報はすぐにGoogleビジネスプロフィールに反映させることが大切です。遅延して情報が古くなると、ユーザーは混乱したり、期待外れの体験をしたりすることになります。
具体的には、次のような対策を行います。
- 会社の営業時間を変更する際は、なるべく早く更新を行う。
- イベントやセールなどの期間限定キャンペーン情報を投稿する。
- 商品ラインアップに新しいアイテムを加えた場合や、提供サービスが変わった場合にもすぐにその情報を反映し、ユーザーが最新の情報を得られるようにする。
このように、変更点を即座に反映することによって、顧客が実際に訪問した際にネガティブなギャップを抱かせることなく、より信頼を得ることができます。Googleは新しい情報を評価するため、定期的にプロフィールをチェックして更新することが推奨されます。
会社についてイメージしやすい画像を掲載する
視覚的要素は、ユーザーに強い印象を与えるため、ビジネスプロフィールの画像はとても重要です。商品やサービスの写真だけでなく、会社の内外観、従業員の様子など、ユーザーに信頼感を与えられるような画像を選びましょう。特に飲食店や対面販売を行う店舗では魅力的な商品写真は、クリック率や訪問率の向上が期待できます。具体的には、次のような対策を行います。
- 会社の外観、内装の写真をさまざまな視点でアップロードし、どのような雰囲気なのかを明確に伝える。
- 商品やサービスを使用しているシーンを公開し、どのような体験ができるのか具体的に伝える。
口コミ数を増やすための施策を実行する
Googleビジネスプロフィールにおける口コミは、顧客の信頼を得るために非常に効果的です。特に他の顧客のレビューを参考にする傾向のある消費者にとって、口コミの数と内容は非常に大きな要素となります。良い口コミを増やすための施策を行い、積極的に口コミを集めましょう。具体的には、次のような対策を行います。
- 満足した顧客に直接口コミを依頼する。
- 口コミを集めやすくするために、口コミの方法をわかりやすく説明する(リンクを送る)。
ただし、口コミに対して報酬は支払ったり割引キャンペーンなどを行ったりすることはGoogleビジネスプロフィールのガイドライン違反となるので注意しましょう。
分析データを有効利用する
Googleビジネスプロフィールには、非常に詳細な分析データが提供されており、どの情報が効果的か、どの施策が成功しているかを確認できます。これらの情報を利用して、今後の施策を改善・最適化することが重要です。定期的にデータを確認し、パフォーマンスを向上させるために調整していきましょう。
- 分析データを利用して、効果的なキーワードを発見する。
- ユーザーがどの時間帯に最もビジネスプロフィールを見ているかを把握し、その時間帯に合わせた投稿やキャンペーンを行う。
まとめ
Googleビジネスプロフィールを効果的に運用することは、オンラインでの集客力を高めるために非常に重要です。プロフィールを常に最新の状態に保ち、関連性のあるキーワードや魅力的な画像を掲載すること、そして積極的に口コミを集めることが効果的な集客のカギとなります。
また、Googleビジネスプロフィールの分析データを利用して、改善を加えることで、ビジネスの知名度を最大化できます。継続的な改善は、他社との差別化につながり、顧客に選ばれるポイントになります。
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