ネットショップの中で利益を出しているのは5~10%程度
2009.02.10 Posted by 山浦 仁
楽天のベストショップ経営者が教える
Eコマース成功の条件
(著) Eコマース戦略研究所 (日本経済新聞出版社)
この本は、「桃源郷」「アンジェ」「北国からの贈り物」という人気ショップの裏側が垣間見えるという点で、これからECショップを始めたい人、始めたは良いけどなかなか軌道に乗らないという人にオススメです。
「はじめに」にでは、いきなり厳しい数字を突きつけます。
“さらに、ネットショップ専門会社として利益が出ている企業はたった1%未満”
ECショップは一般的に言われているように実店舗に比べればはるかに気軽に立ち上げることができます。
だから参入数は相当に多いはず。しかも業界全体では伸びている!
ということは、上記の数字の裏には相当数の撤退企業があるということも想像に難くありません。
【消費者向け電子商取引の市場規模について】
2005年 | 2006年 | 2007年 |
3.5兆円 | 4.4兆円 | 5.3兆円 |
(経済産業省 平成20年8月18日)
現在はECサイト構築から決済代行サービスまで、さまざまなサービスが充実してきているので、ECショップの立ち上げ自体は一昔前に比べればそれほど難しくありません。
しかし、立ち上げただけでは何も起きません。
新規客獲得のプロモーションが必要だし、購入者へのフォロー、そしてリピートしてもらうための施策が必要です。スムーズな受注発注業務は当たり前。そして、常にライバルの動向や技術情報に目を配っている必要もあります。
本当の勝負は、立ち上げ後の運用なのです。
「桃源郷」「アンジェ」「北国からの贈り物」という人気ショップが、立ち上げてから現在に至るまで、どんな成長過程を経てきたのか、どんな苦労や工夫をしてきたのか、(時代背景というと大げさですが)EC黎明期に立ち上げたというアドバンテージを差し引いても、十分に参考になるはずです。
ECショップ失敗の第1要因に“運営者の熱意”を挙げているところも共感できます。
少なくとも、お洒落なデザインのECショップを立ち上げたところで満足するということはなくなるはず!
“片手間の努力でやる店は、片手間分しか成長しない”
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